どうして犬は熱中症になるの?
犬は暑さや湿気に弱い生き物です。そのため、高温・多湿にさらされると体温のコントロールができなくなり、見る見るうちに体温が上昇して「熱中症」になってしまうことがあります。
たとえ人の感覚では大丈夫だと思っていても、犬の体にはかなりの負担になっていることも。少しの油断が愛犬の命を危険に晒すことになるので、ゴールデンウィークのお出かけの際は注意しましょう!
お出かけ先での熱中症予防対策とは?
常に愛犬の様子をチェック
楽しいゴールデンウィークのお出かけですから、愛犬以外のことについつい気を取られてしまいがち。しかし、ほんの少し目を離したすきに体調が急変し、愛犬が熱中症になってしまうことがあります。愛犬の様子に変わりはないか、常にチェックするように心がけましょう。
桶やミニプールを持参し涼ませる
キャンプやバーベキューなど屋外で長時間過ごす場合は、桶やミニプールなどを持って行きましょう。もし愛犬が暑そうにしていたら、そこに水をはって涼ませてあげることで、熱中症対策になります。
車内に犬だけを残すのは絶対NG!
外の気温は問題なくても、密閉された車内は温度が上がってしまいます。車に犬だけを残すのは、どんなに短時間であろうと絶対にやめてください!
もしも愛犬が熱中症になったら?
それでは愛犬に熱中症のような症状が現れたら、どう対処すればよいのでしょうか?
愛犬の意識がなくなっている場合
一刻を争う、かなり危険な状態です。この場合は体温を一気に下げるために、近くにお風呂があるならそこに水をはり、鼻と口だけ出して全身をつけましょう。すぐに水がはれない場合は、その間シャワーを使って体を冷やしてあげます。
お風呂がない場合は、大きめの桶や鍋、ミニプールなど、愛犬の体が収まるサイズの入れ物に水をはってもOKです。
愛犬の意識がある場合
愛犬の耳の中やわきの下、おなかに手を当てて体が熱くないか確認しながら、すぐに冷房の効いた涼しい場所へ連れて行ってください。
涼しい場所で落ち着くようなら、冷たい水などを飲ませながら、体の中からも体温を下げましょう。このとき水飲みボウルを手で支えてあげたり、口に少量の水をたらしたりすると飲みやすくなりますよ。
ただし、自力で水が飲めないのに無理やり飲ませると、気管に水が入って窒息するおそれがあるので厳禁です!もし涼しい場所に移動しても落ち着かない場合は、呼吸が穏やかになるまでシャワーや水で全身を冷やし、落ち着いたら冷たい水を飲ませてあげましょう。
近場の動物病院をリストアップしておくのも◎
あくまで上記したものは、応急処置にすぎません。熱中症の症状が現れたら、すぐに近くの動物病院に連絡して獣医師に指示を仰ぎましょう。すぐに連絡できるように、あらかじめ近場の動物病院をリストアップしておくのも大切です◎
5月でも油断しないで熱中症の予防対策を!
ゴールデンウィークがある5月の気候は、突然気温が上昇する日や、湿度の高い蒸し暑い日が続くこともありますよね。愛犬とお出かけする際は水を多めに持参し、最初にご紹介した通り、万一に備えて桶やミニプールを持って行きましょう。クーラーボックスに保冷剤を入れて持って行くのもおすすめです。
愛犬の健康のためにも熱中症への危機感を高めつつ、安心して楽しいゴールデンウィークを過ごせるようにしましょうね♪
参考/「いぬのきもち」2016年7月『本当は怖い熱中症の真実』(監修:東京動物医療センター副医院長 南直秀先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。