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犬の世界も「いじめ」はあるの? 多頭飼いで起こりうる原因や心身への影響

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見つめるゴールデン・レトリーバー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

人のコミュニティでは「いじめ」が問題になることがありますが、犬の世界にもいじめはあるのでしょうか?

とくに多頭飼いをしていると、飼い犬同士でいじめが起こることもあるのか、気になる飼い主さんもいるはず。

今回、いぬのきもち獣医師相談室の先生に「犬のいじめ」の実態について、くわしく解説してもらいました!

犬の世界で「いじめ」は起こる?

あくびをするミニチュア・プードル
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犬同士でも弱い個体を攻撃することはありますが、それは「自分が優位である」という順位づけを示す意思があってのことで、本能によるものです。

※「いじめ」は、ヒト社会の言葉なので適切かは疑問ですが、今回はわかりやすく「いじめ」という言葉で解説していきます。

犬同士でいじめが起こる原因

見つめるシェットランド・シープドッグ
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犬同士でい「いじめ」が起こるのには、以下の5つのことがあると考えられます。

①飼い主さんが先住犬を優先していない

大前提として、「多頭飼い」を選択したのは、犬ではなく飼い主さんです。

新入りが来ると、先住犬にとっては飼い主さんの愛情が分散し、取られてしまったような寂しい感情に。それは自然なことなので、まずは飼い主さんがそのことを理解しましょう。

多頭飼いの基本は、先住犬を最優先にすること。食事、散歩、遊ぶ、声かけ、なでるなど、すべてにおいて先住犬から始めます。

さらには「意識して大げさに先住犬をかまう」「声をかけるように心がける」ことで、先住犬に「自分のほうが上なんだ」と安心させ、新入りにも「先住犬の次の立場」であることを理解させます。

見上げるチワワ
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新入りのコは家のルールに慣れていません。飼い主さんが目で追って、注意して声をかけているだけでも、先住犬からすると「新入りがかまってもらっている」という気持ちを抱きます。

大好きな飼い主さんの気持ちが自分から離れているような気持ちにさせてしまうと、自分が優位であることを示したい、さらにヤキモチも絡んだ感情から新入りに攻撃をすることがあるのです。

新入りがかわいくて無意識にかまってしまう飼い主さんも見られます。また、家族の中で「先住犬派」「新入り派」と分かれることもよくありません。

「先住犬が優先」を家族全員で意思統一することで、今後の生活の安定につながっていきます。

②新入りの犬が積極的

見つめるサモエド
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先住犬がおとなしい、もしくはシニアでのんびりした生活を送っていた家に、陽気、元気、積極的な新入りの犬が来た場合、先住犬にちょっかいを出していじめているように見えることがあります。

「ダメなことはダメ」と新入りに教育的指導のできる先住犬ならいいのですが、そうでない場合には、新入りが先住犬を「いじめ」ているような構図になることもあるでしょう。

③先住犬の縄張り意識が強い

寝そべるシベリアン・ハスキー
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先住犬が「犬見知り」「神経質」などの場合、自分と飼い主さんだけの生活に新入りが加わることを好まないことがあります。

たとえ新入りがいいコだろうと気に入らず、縄張りを主張して「ここには入らせない!」「そこどいて!」などと吠えたり唸ったりすることも。

ときにはケンカが始まることから、新入りが「いじめ」られているように見えます。

④先住犬がシニアになり衰えた頃に、新入り犬が優位に立ちたがる

先住犬がシニアになって衰えてきた頃から、新入りによる「いじめ」が始まるケースも。年齢差がある新入りを迎えてから数年はうまくいっていたのに、先住犬がシニアになってから下のコが攻撃的になることがあります。

その理由は、今まで先住犬に勝てなかった生活を送っていたため、今度は「自分が優位に立とう」としているのです。

⑤下の犬たちが結束する

自分の力だけでは優位に立てない場合、下の2頭(つまり2番目、3番目の犬)が結束して、先住犬を攻撃することがあります。

これも、やはり先住犬がシニアになって衰えた頃に見られるようです。

いじめを受けたときの犬の心身の影響

眠るゴールデン・レトリーバー
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上記のような原因で「いじめ」のようなことを受けた場合、犬も心に傷を負い、委縮してしまいす。

また、元気がなくなり食欲も減り、自分の部屋に引きこもるコもいます。

飼い犬同士の「いじめ」を目撃した場合の、飼い主さんの対応

見つめるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
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犬同士のいじめ(ケンカ)を止めようと手を出すと、飼い主さんが大ケガをする危険があります。

いきなり止めに入るのではなく、大きな音を出す、 あるいは水を入れたスプレーを吹きかけるなどして注意を引き、その間に犬たちを引き離しましょう。

「先住犬が優位」という姿勢を忘れないで!

見つめるポメラニアン
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飼い主さんの毅然とした態度が大切で、先住犬が優位であることを明確に示してください。

先住犬をかばって守り、新入りには理由は何であれ「先住犬へのいじめは絶対に許さない」という姿勢を見せます。

新入りに一言「いけない!」とだけ言い、先住犬にはおとがめなく優しく接すればいいです。このとき、両成敗にする必要はありません。

先住犬が新入り犬をいじめていた場合は?

たとえば、おもちゃの取り合いなどいじめの原因が先住犬にあり、新入りだけを叱ることは理不尽なこともあるでしょう。

そのときは、新入りにもおもちゃを与えるなどフォローしてあげてください。

先住犬にも新入り犬にも同じ愛情を でも順位はしっかり

遊ぶ犬
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□新入りが元気がよすぎて、先住犬にちょっかいを出しすぎる

□どうしても相性が合わず、先住犬が新入りをいじめてしまう



どちらの場合も、先住犬を優先することは基本です。

お互いに顔を合わせずにすむ空間を用意する、新入りの動ける範囲を制限する(サークルに入れる、部屋を決める、リードでつないでおくなど)ことで距離を取らせましょう。

先住犬を優先すると新入りを冷遇しているように感じるかもしれませんが、犬は賢いです。

飼い主さんから「先住犬の次」と決められれば理解できますし、信じることも大切です。

寝転ぶ柴犬
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先住犬にも新入り犬にも、もちろん同じだけの愛情を注いでかまいません。順位はきっちりと決めて接することが大事だということを、飼い主さんは忘れないでくださいね。

そうすることで、結果的に犬同士でいじめが起こらないことにもつながっていくでしょう。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami

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