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【犬のために何ができるだろうか】「みやざき動物愛護センター」の取り組み
県と市が一丸となって運営する「みやざき動物愛護センター」の取り組みを紹介します。
※保護犬の情報は2017年12月8日現在の情報です
職員一同、顔を突き合わせることで、県と市が見事に連携
まわりは豊かな緑に囲まれたみやざき動物愛護センター。譲渡会は多くの人でにぎわう
譲渡対象犬が入る犬舎は、外からも犬が見られるようにできている。右が県で左が市の犬舎
2017年4月に開所した「みやざき動物愛護センター」は、県と市が運営する画期的な施設として注目を集めている。動物の管理は分けているが、譲渡会やイベントなどは共同で開催し、お互い協力のもと進めている。
写真左から宮崎県主査 岐本博紀さん、宮崎県主任 下村高司さん、宮崎市所長 永田美保さん、宮崎県所長 木添和博さん
命と向き合う上野さんと母犬ひまわりとの出会い
それほどまでに上野さんは、人からも犬からも厚い信頼を寄せられています。この日も犬を犬舎から出してトレーニング。犬は「大好きな上野さんに夢中」という感じでしっぽを振り、懐に顔をうずめていました。
一頭ずつ時間をかけて、マッテやオスワリなどを教えるベテラン職員の上野さん。上野さんが来るとどの犬もうれしそうに甘えてくる姿が印象的
おいでと呼ばれたら自発的に来るよう、声に出しながら手招きを繰り返し教える上野さん
「ひまわりは子犬を守るため、激しく威嚇していました。放浪時代に恐ろしい目にあったのでしょう。このままだとひまわりは、譲渡は厳しい状況でした。私は毎日母犬がいる犬舎の前に座って『大丈夫、怖がらなくてもいいんだよ』と話しかけました。すると母犬が目で語りかけてくるようになったんです。私もそれに応えたくて、母犬と話を続けました」
心を開いたひまわりは、上野さん一家に迎えられました。犬の気持ちに寄り添う上野さんの姿勢は、今も変わりません。
施設内を散歩する職員の下村さんや岐本さんに甘える、譲渡対象犬のポンタくん
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出典/『いぬのきもち』2018年2月号
取材・撮影・文/尾﨑たまき
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