犬が好き
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“優しさと悲しさ”が入り混じった表情の保護犬と家族に→6年が経過し、たくさんの笑顔を見せるようになった変化にグッとくる!

「たくさんの里親募集中のわんちゃんたちの写真を見ていて、なんとも優しく、そして悲しい表情のみくに惹かれたんです。『お迎えするなら絶対にこのコがいい!』と思いました。
保護団体の方からは、グレード3のパテラに加えて、保護されたときに2週間もケージから出られなかったこと、お散歩に行っても歩こうとしないこと、この先も誰にも懐くことができないかもしれないことなどを伝えられました。
お迎えするには覚悟が必要でしたが、このコを守りたい気持ちが強く、すぐに里親になる準備を始めたんです」
推定12才になったみくちゃん この6年で自己主張がたくさんできるように!


ここまでの道のりについて、次のように話しています。
「うちに来たころのみくは遊ぶこともはしゃぐことも知らないコで、自己主張をすることがほとんどありませんでした。そのため、みくが何に困っているのかをよく観察することを一番心がけるようにしたんです。
すると、食器やリードから鳴る小さな金属音に怯えていることに気づいたり。また、足の痛みだけではなく、循環器が悪いことにも気がつきました。ひとつずつみくの不安を取り除いていくことを心がけ、健康面では整体や漢方、サプリなどで対処していくと、みくはみるみる元気になって。
今では、動物病院にお世話になるのはワクチンと健診のときだけになりました」

一度だけイタズラをしたことがあるそうですが、飼い主さんはそのときに「みくが自分のやりたいことを何も気にせずにできたんだ」と嬉しく思い、思わず抱っこして褒めてあげたといいます。
「イタズラはその一度きりでしたが、今は自分の気持ちを伝えることができるようになってきました。
かまってほしいと鼻先で“ちょん”としたり、同居猫がゴハンを食べていると後ろで並んでいたり。カフェにお出かけしたときは、自分にも食べ物を運んでほしくて決まってお店の方に笑いかけていたり。おもしろ可愛い伝え方をするようになりました」
シニア期を迎えているみくちゃんへの思い


「みくは年を取っているはずなのに、うちに来たころよりもずっと元気にしています。この状態がなるべく長く続くように健康管理を頑張りたいのはもちろんですが、一番の目標は『一緒にいられる最期の日まで、みくの気持ちを一番に考えられる飼い主でいること』です。
大好きな人を悲しませたくないというのはわんちゃんも猫ちゃんも同じだと思うので、最期のときは涙を見せずに、笑顔でみくを見送ってあげたいんです。まだ考えるのは早いって言われそうですが、一番難しいことだと思うので今から心に強く決めています」
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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