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多頭飼育崩壊の現場からレスキューされた犬 人間不信だった愛犬の「甘えん坊化」が進む姿に喜びを実感!

愛犬が安心した様子を見せてくれると、嬉しいですよね。
ベッドをぐちゃぐちゃにする幸子ちゃん
ベッドをぐちゃぐちゃにする幸子ちゃん。
@kouko_coco
今回紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@kouko_cocoさんの愛犬・幸子(こうこ)ちゃん(取材時6才5カ月)。

こちらは、4才のころに撮影した幸子ちゃんです。とある日、飼い主さんのベッドの上に幸子ちゃんがいたそうですが、よく見ると、朝にベッドメイクをしてキレイにしておいたはずの掛け布団が“ぐちゃっ”となっていたのだとか。

飼い主さんはふと「毛布に包まれたいのかな?」と思い、幸子ちゃんに掛け布団をかけてあげることに。すると、幸子ちゃんはなんとも愛らしい姿を見せてくれたようです。

安心して眠りにつく

眠る幸子ちゃん
スヤァ……。
@kouko_coco
掛け布団をかけてもらった幸子ちゃんは満足顔になり、そのまま数時間お昼寝。安心して眠りにつく幸子ちゃんの姿には、Xユーザーからも「かわいいー」「安心感めちゃくちゃ伝わってきます」などと、反響が寄せられていました。
そんな幸子ちゃんについて、飼い主さんに詳しくお話を聞いてみることに。

幸子ちゃんは多頭飼育崩壊の現場でレスキューされた犬だった

ベッドでまったりする幸子ちゃん
ベッドでまったりする幸子ちゃん。
@kouko_coco
飼い主さんによると、この写真を撮影した2年ほど前までは「人のベッドに上がらないしつけをしていた」のだそう。幸子ちゃんは人がベッドにいるときは滅多に自分から上がらないそうですが、日中の人が寝室にいないときにひとりでベッドの上で寝ていることがあるのだとか。

先ほど紹介した投稿も、ちょうどお昼寝の時間でした。ベッドでよくお昼寝をしているという幸子ちゃんですが、あのように掛け布団をぐちゃぐちゃにするのは珍しかったとのこと。

幸子ちゃんがこのような行動をする場合、「毛布が邪魔か、自分の周りに寄せて温まりたいのかのどちらかです」と飼い主さん。あの日はまだ少し肌寒かったため、「毛布が心地よくて包まれたかったようですね」と、幸子ちゃんの気持ちを推測します。
眠る幸子ちゃん
眠る幸子ちゃん。
@kouko_coco
掛け布団をかけてもらって気持ちよさそうに眠っていた幸子ちゃん。飼い主さんのベッドの掛け布団とは別に、幸子ちゃんにはお気に入りの毛布があるといい、寝ているときに毛布をかけてあげると満足そうなため息をつくのだとか。

そのような幸子ちゃんの姿を見ると、飼い主さんはとても嬉しい気持ちになるといいます。
飼い主さん:
「幸子は、子犬のころに100頭近い多頭飼育崩壊の現場でレスキューされました。その後、1才になる前までシェルターにいて、その間はずっと固いコンクリートの吹きさらしの場所で、人やほかの犬との接触も最小限のまま過ごしていたようです。

うちに来たときはほとんど無表情で人とのコミュニケーションの仕方もわかっていない感じでしたが、一緒に暮らすなかでいろんな感情や思いを伝えてくれるようになり、おもちゃや毛布なども大好きになったんです。

そういう一つ一つの変化を見られることに喜びを感じましたし、毛布に包まれたいと思えることも成長の証なので、とても嬉しかったですね」

もうすぐ7才になる幸子ちゃん 一緒に暮らすなかでさまざまな変化が

笑顔が可愛い幸子ちゃん
可愛らしい笑顔が魅力的な幸子ちゃん。今ではいろいろな表情を見せてくれるように!
@kouko_coco
以前から犬と暮らしたいと思っていた飼い主さん夫婦。「犬を飼うなら保護犬をお迎えしたい」との思いがあり、譲渡会に参加することに。3つの譲渡会を経て、最後の会場で出会ったのが幸子ちゃんでした。
飼い主さん:
「幸子と出会い、お見合い代わりに一緒にお散歩したときに『あ、きっとうちに一緒に帰ることになるな』と感じたんです。『幸せと幸運に溢れる暮らしを送る子になりますように』という夫婦の願いというか、保護者としての決意を込めて『幸子』と名づけました」
登山をした幸子ちゃん
久々に登山を楽しんだときの様子。幸子ちゃんは頂上でまったりしていたそう。
@kouko_coco
幸子ちゃんと出会ってから5年が経過し、幸子ちゃんは現在6才5カ月(取材時)になりました。もうすぐシニア期に入る幸子ちゃんは、最近はヒゲが白くなってくるなど見た目に変化が見られているのだとか。

飼い主さんは年齢のことも考えて、登山や朝のジョギングの距離を少し控えるようになったそうですが、幸子ちゃんは「まだまだとても元気」だといい、飼い主さん夫婦の家でのびのびと暮らしているようです。
マッサージを堪能する幸子ちゃん
マッサージを堪能する幸子ちゃん。
@kouko_coco
多頭飼育崩壊の現場からレスキューされたという生い立ちのせいか、お迎え当時から人間不信な面があったという幸子ちゃん。とくに初対面の大柄な男性に怯えて吠えることがよくあったそうですが、最近になって嬉しい変化が見られているといいます。
飼い主さん:
「人見知りが緩和され、ドライな性格ながらも甘えん坊になってきた感触があります。ここ1年ほど、飼い主が夫婦で仲良くしていただいているグループのみなさんにとても可愛がってもらっているのが理由だと思います。

うちはアメリカの山の中に住んでいるため、普段はあまり人を見かけませんが、都市部にいる友人たちが泊まりにきてくれたり、逆に私たちが泊まりがけでお邪魔したりすることがあります。

一番仲良くしている人たちだけでも子どもや赤ちゃんを含め16人、大きなイベントだと60人ほどが集まるのですが、みなさんに幸子のありのままを受け入れてもらい、可愛がってもらったおかげでずいぶん人慣れが進みました」
幸子ちゃんと親友の女の子
幸子ちゃんと親友の女の子。
@kouko_coco
そのなかでも、幸子ちゃんは7歳の女の子と大の仲良しなのだそう。その子は幸子ちゃんのペースを尊重しながらいつも優しくハグをしてくれるといい、幸子ちゃんは大の子ども好きになったのだとか。
飼い主さん:
「幸子はもとから子どもや赤ん坊に優しいですが、それはその子の前に出会ったすべての子どもたちが優しく接してくれたからだと思います。とても感謝しています」

家族になってくれた幸子ちゃんへ、あらためての思いとは

寝転がる幸子ちゃん
散歩中に寝転がる幸子ちゃん。
@kouko_coco
飼い主さん夫婦のもとで、第二の犬生を歩んでいる幸子ちゃん。幸子ちゃんとの出会いを振り返り、飼い主さんは今どのようなことを感じているのでしょうか。

最後に、こんな思いを語っていました。
飼い主さん:
「私たち夫婦には子どもがいませんが、幸子という子どものような存在が、私たちを家族にしてくれたと感じています。これは幸子をお迎えした日から変わっていませんが、日々その絆というか“家族”という感覚が強くなっています。

ほかの何もかもがうまくいっていなくても、幸子が幸せに寝息を立てていたり、のんびり寝転がっていたり、お散歩でしっぽや垂れたお耳がるんるんと揺れるのを見ていると、救われる思いがすることもあります」
飼い主さんのことが大好きな幸子ちゃん
「大好きよ、と言い合う日々」
@kouko_coco
飼い主さん:
「もうお互い人生の折り返し地点を過ぎ、悲しい事実ですがここからは幸子が持つ時間のほうが早く進んでいきます。シニア期に入った幸子をいかに健康に長生きさせるか、そして残りの毎日をどれだけ満ち足りたものにしてあげられるかを最近よく考えています。

幸子が『幸せだな』と思ってくれているといいなと、いつも願っています」
写真提供・取材協力/@kouko_cocoさん/X(旧Twitter)
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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