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「山の家」の次なる目標は?「穴澤賢の犬のはなし」

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「山の家」の次なる目標は?

以前にも書いたことがあるが、私はわりと行き当たりばったりで生きている。目標を立てたとしても、そのこと自体を忘れてしまったりする。が、結局やりたかったことは実現していることが多いので、結果オーライなのではないかとも思う。しかし人間とは欲深いもので、ほしかったものをひとつ手に入れると、その次を追い求めるらしい。

ひょんなことから、2017年に長野県・八ヶ岳の「山の家」を手に入れることができた。大吉と福助は行く度に大喜びだし、頑張って自前のドッグランまで作った。もう望むものはないくらいだが、実はある。できれば山の家を建て替えたいのだ。贅沢だと思うかもしれないが、訳を聞いてほしい。

写真ではわかりづらいかもしれないが、築40年以上なので、あちこちにガタがきている。そのため、隙間風がすごい。屋根から何カ所も雨漏りがする。隙間のほうが問題で、カマドウマなどの虫が入ってくるのはまだいいが、気密性がないので、なかなか暖房が効かない。標高1500メートルでこれは死活問題なので、昨年は窓という窓にプチプチを貼って断熱材代わりにした。それでも真冬には外に気温がマイナス10℃以下になるので、かなり寒い。

さらに風呂場がボロすぎて使えないので、毎回近くの温泉に行っている。行って帰ってくるだけで2時間近くかかるので、結構面倒である。また、今は合併浄化槽が主流だが、古いためトイレも汲み取り式。キッチン回りも、狭くて使いづらい、などなど。細かいことを言えばキリがないが、実際に生活してみると、不便で困ることも多い。リフォームで解決できるレベルではないし、あちこち直さなければならない。

であれば、建て替えたらすべて解決するだろうと考えてしまう。ただ、腰越(鎌倉市)の自宅も拠点として置いておきたいし、八ヶ岳に完全移住するとしてもまだまだ先だ。だから建て替える余裕はないが、次の目標になっている。

もし建て替えたら、薪ストーブを置いて、冬でも室内ポカポカにして、そこで大福とくつろぎ、ドッグランもさらに広くして、テラスから直接出入りできるようにして、と夢は広がる。まぁ、目標は思っているだけでなく、人に話したり、書いたりすると、実現する可能性が高くなるというので書いてみたが、大吉と福助視点で考えてみると、建て替える必要はないのかもしれない。そんなのどうでもいいから、もっとたくさん山へ連れて行って、という声が聞こてきそうだ。



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。株式会社デロリアンズ代表。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。
ブログ「Another Days」


大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雪と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。

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