犬が好き
UP DATE
保護犬の一時預かりボランティアって? 2組の家族と保護犬の暮らし vol.2
出典/『いぬのきもち』2017年4月号
取材・撮影・文/尾﨑たまき
※保護犬、飼い主さん、お話を伺った方々の情報は2017年3月10日現在の情報です
おいしいゴハンと愛情で身も心も健康に
そして犬の体調が回復すると、一時預かりの方の家でお世話をしてもらいながら、月2回ほど譲渡会で新しい出会いを探します。10人ほどいる一時預かりのボランティアのひとりが山崎佐江子さんです。先住犬が3頭いるなか、山崎さんが現在預かっているのは、柴のアキちゃん(推定6才)。
この日、アキちゃんは山崎さん宅に来て2日目。穏やかな性格のアキちゃんは、先住犬との共同生活も問題ない様子ですが、かなりやせています。アキちゃんの体を気づかい、山崎さんは食べ物にこだわって、グレイン(穀物)フリーの食事にサプリも与えます。
「それぞれ個性があってみんな印象に残っています。うちに来るときはだいたいやせているから、体によくておいしいものを食べさせ、ふくよかにして新しい飼い主さんのもとへ送り出すんですよ。それが私の楽しみでもありますね。別れは寂しいですが、次のコたちが待っているのでがんばれます」
念願の犬との暮らしを実現した、工藤さんご家族
「駿哉は金魚たちのお世話がおもな担当ですが、最近では犬たちにゴハンやお水をあげてもらったり、緊急時の対応を練習したりなど、できることをやってもらっています。でも、散歩は子どもだけで行かせず、必ず大人もいっしょに行きます。犬にとってリードは命綱ですから、大人が見守ることが大切と考えています」と工藤さんご夫婦は話します。
「でも、アニマルプロテクションの考えは違いました。犬は本来子どもが好きなものという代表の考えのもと、親が見守り対処できれば譲渡可能だったのです。そんなときレオンが現れ、わが家へ迎えることになりました」と綾さん。翌年には猫のルナちゃん、さらに翌年にはチワワのリリーちゃん(推定6才)が加わり、いまや大所帯です。
UP DATE