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最後まで残る中・大型犬を救うために「神奈川ドッグプロテクション」がしていること

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殺処分ゼロを目指し、神奈川県動物保護センターから中・大型犬を中心に犬の保護活動を続けている「神奈川ドッグプロテクション」の活動を紹介します。

※保護犬、飼い主さん、お話を伺った方々の情報は2018年6月11日現在の情報です

一頭でも多くの命を救えることを願って保護活動を続ける


神奈川県ドッグプロテクション(KDP)の代表である菊池英隆さん(写真右)とボランティアスタッフの島田佳代子さん(写真左)

神奈川ドッグプロテクション(以下KDP)のシェルターは、横須賀市の住宅地から離れた山あいの、豊かな自然に固まれた場所にあります。広い敷地には犬たちが自由に過ごせる庭があり、ウッドデッキのスペースでは、人なつっこい犬たちがしっぽを振りつつ甘えさせてくれるスタッフが来るのを待ち構えています。施設内はのびのびと自由に過ごしている犬がほとんどですが、なかにはリードにつながれた犬の姿も。

「センターから来て間もない犬や、ほかの犬に危害を及ぼすおそれのある犬をつないでいます」と話すのはKDP 代表の菊池英隆さん。一頭でも多くの犬を救いたいと、6 年ほど前にKDP を立ち上げ、一からシェルターを完成させた方です。


神奈川県動物保護センターの犬舎にいる、飼い主に捨てられた犬や迷子になった犬たち

菊池さんは神奈川県動物保護センターへ定期的に足を運び、数頭ずつ犬の引き出し(センターに収容された動物を、救出・治療・譲渡などを目的として一時的に預かること)を行っています。この日も3頭の犬をシェルターへ連れて帰りました。
3頭ともうれしそうに菊池さんに甘え、クンカもせず仲よく車に乗りこんでいく姿は、まるで菊池さんとの出会いを予感していたかのようでした。


KDPで引き出すことが決まったあとは、センターの獣医師がワクチン注射とマイクロチップ挿入を行う

まだこのセンターで殺処分が定期的に行われていたころ、菊池さんは「今センターに収容されている犬をすべて引き取るので、殺処分しないでほしい」と当時の所長に直談判したこともあったそうです。以降、殺処分が迫るとセンターから連絡を受け、期限を切られた命を救い続けました。センターをはじめとしたみんなの努力の積み重ねで、平成26年度、神奈川県動物保護センターは犬の殺処分ゼロを達成。現在も続いています。

センターから中・大型犬を多く引き取る団体に

KDPの現在の保護頭数は約50頭。犬の散歩やゴハン、掃除などはスタッフの島田佳代子さんとふたりで行っています。そして譲渡会などは20名ほどのボランティアスタッフが手伝ってくれています。多いときは130頭もの犬を保護していたそうで、近所のコンビニに買い物にすら行けないほど、犬のお世話にかかりきりだったとのこと。

菊池さんたちが座った途端、ふたりに甘えたい犬たちが一斉に集まってきた

菊池さんがこのシェルターをつくる前は、葉山の実家でセンターから引き取った保護犬のお世話をしていました。しかし、実家で保護できる頭数は20頭ほどと限りがありました。

「住宅地だったため、犬の鳴き声などが近所迷惑になるのではないかと、当時は毎日気にしながら散歩していました。数年たってようやく理想的なこの場所が見つかりました」

そう話す菊池さんは、KDPを立ち上げるに至った当時の気持ちも語ってくれました。

「保健所やセンターなどで収容された犬たちが殺処分されていることは知っていました。その現実を考えると悲しくなってしまって。自分にできることは何かないだろうかと考えるようになりました」


広い庭には緑があふれ、犬たちがのびのびと過ごすことができる。犬たちの日よけスペースも現在建設中

間もなくして、菊池さんは犬たちを取りまく悲しい現実から目をそらさないと決意。殺処分されてしまう犬を救うために仕事を辞め、地元の神奈川県動物保護センターから犬の引き出しを始めたのです。
そんな菊池さんが引き出す犬は中・大型犬が多いそうです。

「センターに登録された保護団体は当時からいくつかありましたが、それぞれの団体には得意分野があります。小型犬を引き出す団体、犬種ごとに引き出す団体など。最後まで残っている犬はミックスの中・大型犬が多いので、そのコたちを連れてきていたら、このような状況になりました」。

たくさんの犬たちに囲まれながら、菊池さんは笑顔で語ってくれました。


散歩の順番まで、区切られたスペースで待機する犬たち

2回目の記事はコチラから

いぬのきもちWEB MAGAZINE|譲渡会で出会った保護犬が、少しづつ家族に甘えるようになるまで

出典/『いぬのきもち』2017年4月号
取材・撮影・文/尾﨑たまき

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