犬が好き
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最後まで残る中・大型犬を救うために「神奈川ドッグプロテクション」がしていること
※保護犬、飼い主さん、お話を伺った方々の情報は2017年6月11日現在の情報です
一頭でも多くの命を救えることを願って保護活動を続ける
神奈川県ドッグプロテクション(KDP)の代表である菊池英隆さん(写真右)とボランティアスタッフの島田佳代子さん(写真左)
「センターから来て間もない犬や、ほかの犬に危害を及ぼすおそれのある犬をつないでいます」と話すのはKDP 代表の菊池英隆さん。一頭でも多くの犬を救いたいと、6 年ほど前にKDP を立ち上げ、一からシェルターを完成させた方です。
神奈川県動物保護センターの犬舎にいる、飼い主に捨てられた犬や迷子になった犬たち
3頭ともうれしそうに菊池さんに甘え、クンカもせず仲よく車に乗りこんでいく姿は、まるで菊池さんとの出会いを予感していたかのようでした。
KDPで引き出すことが決まったあとは、センターの獣医師がワクチン注射とマイクロチップ挿入を行う
センターから中・大型犬を多く引き取る団体に
「住宅地だったため、犬の鳴き声などが近所迷惑になるのではないかと、当時は毎日気にしながら散歩していました。数年たってようやく理想的なこの場所が見つかりました」
そう話す菊池さんは、KDPを立ち上げるに至った当時の気持ちも語ってくれました。
「保健所やセンターなどで収容された犬たちが殺処分されていることは知っていました。その現実を考えると悲しくなってしまって。自分にできることは何かないだろうかと考えるようになりました」
広い庭には緑があふれ、犬たちがのびのびと過ごすことができる。犬たちの日よけスペースも現在建設中
そんな菊池さんが引き出す犬は中・大型犬が多いそうです。
「センターに登録された保護団体は当時からいくつかありましたが、それぞれの団体には得意分野があります。小型犬を引き出す団体、犬種ごとに引き出す団体など。最後まで残っている犬はミックスの中・大型犬が多いので、そのコたちを連れてきていたら、このような状況になりました」。
たくさんの犬たちに囲まれながら、菊池さんは笑顔で語ってくれました。
散歩の順番まで、区切られたスペースで待機する犬たち
2回目の記事はコチラから
取材・撮影・文/尾﨑たまき
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