犬が好き
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八ヶ岳のオススメドッグラン「穴澤賢の犬のはなし」
そんな旅行でもし八ヶ岳に行くことがあれば、ぜひ『八ヶ岳自然文化園』に立ち寄ってみてほしい。以前も書いたことがあるが、ここには広大なドッグランがあり、起伏もあるため、犬たちは大喜びすると思う。冬は旅行者も少ないため週末でも空いている。この日は、土曜日だったのに、貸し切り状態だった。
面白かったのは、ドッグランが苦手でいつも自分の居場所が見つけられない福助が、誰もいないドッグランでは大はしゃぎしていたことだ。全力で走り回ったりしている、笑顔で。ドッグランでそんな姿を見たことはなかった。他の犬がいないことが安心なのか。なんて気の小さいやつなんだろう、人のことは言えないが。
「八ヶ岳自然文化園」は標高1300mで景色も素晴らしいので、人間もすごく気持ちいい。気温も低いが、防寒対策をしていれば平気だし、ものすごく静かなので心も安らぐ。何より、楽しそうにしている犬たちを見られるのが嬉しい。
ひとつ注意点が。原村あたりは決して雪深い地域ではないが標高が高いため、小淵沢インターや諏訪南インターあたりが平気でも、この付近だけ雪が積もっていることがある。そうなると、4WDでスタッドレスタイヤでないと危ない(チェーンなら大丈夫だと思うがチェーンを巻くほど積もっていないことが多い)。そのため、2月ころまでは行くときは天候などに充分注意してくださいね。
あと、「八ヶ岳自然文化園」から車で30分くらいかかるが「八ヶ岳アウトレット内」にある『バック カントリー バーガーズ』は犬連れOKで、ここのハンバーガーは本当にうまい。ただし、犬連れはテラス席になるため、冬に行くなら人間はちょっと寒いの覚悟で。3月以降に行くなら(1、2月は冬季休暇)「八ヶ岳自然文化園」の近くにある犬連れOKの『香草庵』も超オススメです。
プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。
ブログ「Another Days」
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大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雪と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。
福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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