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突然自由にされても…【連載】おばあちゃん犬がやってきた 第8回

最初は繋がれていたほうが安心だった

完全外飼いで、15年間暑い日も寒い日もずっとアスファルトの上で生活をしていたシロさん。
大雨の日も、台風の日もずっと短い鎖で繋がれていた生活から、ようやく解放してあげられる。これからは快適な室内犬ライフを!と思って迎えた初日。

シロさんの反応はというと…
あっちに行ってみたり、ずっとそわそわ、うろうろ。
いきなり自由になったものの、どうしていいかわからなくて困っているご様子。
これが半日近く続いてさすがに疲れてきた様子のシロさん。
それでも座ることなく、徘徊するを続けるシロをみてどうするべきか考えました。

そして、意を決してとった行動は、シロをリードで繋ぐこと。
シロさんにとっては、15年間生活してきた環境の方が今は落ち着くと思いそれに近づけようと家族が団欒する場所に繋ぎました。すると、どうでしょう・・・
やっぱり繋がれていないことに違和感を感じていたのか、繋がれているとわかったとたん眠り始めました。

後日、リードを手にとり部屋の中をお散歩のような感じで歩き一緒に探検して回りました。
シロさんにとっては初めての鏡の中の自分とのご対面や、テレビの中の犬に遭遇したり、色々な初体験を一緒に楽しむことが出来ました。

その後もリードを付けたままで部屋の中で自由にさせたりと、シロに合わせゆっくりと時間をかけて室内に慣らしていきました。

ずっと前からここにいましたが何か?

今では自分の気に入った場所でくつろいだり、ご飯になると走ってきたり、お見送りしてくれたりと、室内犬へと変わっていったのです。

あらゆる場所を知り尽くし、トイレやお風呂場へのストーカー(笑)も完璧にこなしています。
こんなお顔でキラキラ見つめられると、ついつい甘やかしてしまう飼主です(笑)
この家のことはなんでも聞いてよね!と言わんばかりの顔してますね。

これで立派なお家の子、だね!

ご飯の時間が近付くと、必ずフード置き場までの誘導も毎日欠かせない仕事となっています。
介助犬になれる日も近いかもしれません(笑)

登場人物・登場犬猫

作者「tamtam」プロフィール

動物病院で動物看護士として勤務後、現在は個人で犬猫を預かり里親を探す「一時預かりボランティア」を続けている。犬猫の保護や介護について、大変な現実だけでなく、楽しさ・幸せをSNSで発信し大きな話題に。
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。

tamtam インスタグラム

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