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引き取ったおばあちゃん犬、改名する?しない?【連載】おばあちゃん犬がやってきた 第9回
怒られるときしか呼ばれてなかった名前…
我が家が新しく家族として迎えた15歳のおばあちゃん犬、シロさん。迎えた後、実はあることで家族会議が開かれました。
議題はズバリ、シロさんの名前。
シロさん、前のおうちでは、残飯をもらうだけの生活を送っていました。
私の知る限り、「シロ」という名前を呼ばれるのは吠えて怒られるときくらい……。
この名前は負のイメージが強い気がしました。
もしシロのなかで、「シロ」=何か怒られる、というイメージがあるのなら、別の名前で呼んであげたいし。でもシロが「シロ」を自分のことだと認識しているのなら、名前を変えると混乱しそうだし。
当の本人はというと・・・
当人(犬)、あんまり気にしてないみたい。
というよりも、そもそも名前というものを認識していない?
それならば・・・思い切って改名しましょう!
だって新しい人生、いや、犬生なのだから!!
そんなこんなで長生きしてくれそうな縁起のいい名前を探し始めた私。
思い切って改名したい!
何なら画数とかもみてました(笑)だって大事な我が子ですから(笑)
そんな風に考えている間にある出来事が。
なんとシロさん、シロ、と呼んでいたこの数日で、「シロ」という名前にかなり反応してくれるようになったのです。嬉しそうに寄ってきてくれるようになりました。
やばい…この子ったら天才だよ!!!(大げさ)
自分が「シロ」である、とこの短期間で認識したのかもしれません。
そんなこともあり、悩みに悩んだ結果、名前は今まで通り「シロ」になりました。
結局同じ「シロ」。でも今までとは違う「シロ」
でも、違うんです! 同じ「シロ」でも愛情のかけ方が違うので!
我が家にきてからは、愛情たっぷりの「ニュー・シロ」さんなのです。
これまでの負のイメージを払拭するくらい、愛情いっぱいに呼んでいます。
少し耳が遠いので、名前を呼ぶと、必死に耳をこっちに向けます。それがかわいくて親バカ炸裂の私。シロを引き取って初めて、シロがこんなに大きなお耳の持ち主だったと気付きました。
耳が遠くても、聴こえなくなっても、たくさんたくさん呼んであげようといつも思います。
登場人物・登場犬猫
作者「tamtam」プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
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