犬が好き
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「おばあちゃん犬シロさんを刺した人」【連載】おばあちゃん犬がやってきた 第32回
我が家は新しい家族として15歳のおばあちゃん犬、シロさんを迎えました。
シロさん、ご老体なので動物病院へは何かとお世話になっている我が家。
その日も、子供たちを一緒につれて動物病院へ。
そして、その日は検査のために採血を頑張ったシロさん。
シロさんが採血されるところを、食い入るように見ていたのが、我が家の長女、のんちゃん。
採血されるシロさんを見つめる娘
まだまだ自分のことでていっぱいなお年頃ですが、この時ばかりはシロさんのことを気にかけてくれました。
「シロさん、痛いけど、がんばってるんだよ。あとでいっぱいいいこいいこしてあげようね。」
そして、採血の結果を待つために一度待合室へ。
すると長女・のんちゃん。受付に張ってある写真付きのスタッフ紹介ポスターを見つけました。採血してくれた先生の写真を指差して、一言。
先生をあたかも凶悪犯のように
まぁ、針だから”刺す”で合っているんでしょうけど・・・
それでは先生が犯人みたいになってしまうやんか・・・。
この人は優しい獣医さんだよ
「採血したのも、シロさんの身体のことをちゃんと知るためなんだよ」
きちんと説明して、のんちゃんも納得して終わり!と、いきたいところですが、何故かこの後、長女・のんちゃんは爆笑します。(何故)
周りがみんな爆笑していたもので、本人も笑って誤魔化したのでしょう。
でもね、言葉はちゃんとまだ理解できていなくても、シロに触れるときの先生の手が優しいことや、シロのことを必死に考えている先生の表情……言葉じゃなくても、しっかりと長女・のんちゃんに伝わっているんだろうと思うのでした。
シロさんと、のんちゃん
のんちゃんはそんなシロさんが大好きなようです。
そんなふたりを見て、胸がキューーーーンとなる、私なのでした。
登場人物・登場犬猫
tamtam プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
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