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看取る覚悟って?【連載】おばあちゃん犬がやってきた 第41回

こんにちは。二匹の犬、二匹の猫と暮らし、二児の母でもあるtamtamです。
我が家は15歳のおばあちゃん犬を新しい家族として迎え、共に過ごしています。
シロさんを迎えてから、多くの人からよく言われることがあります。

看取り覚悟で引き取ったの!?

我が家にきたときはシロさん、15歳というご高齢でしたから。
そんな後先短い老犬をわざわざ家の中にいれてあげるなんて・・・
優しい人だとか、偉い人だとか・・・
そんな燦燦たる言葉を頂いたときの私のリアクション。

身に覚えがありません

私はシロさんと出会ったとき、その姿形と、そしてその性格に惚れ込みました。
そしてなんと、劣悪な環境下にあったため、
連れて帰るにはもってこいのシュチュエーション。
こんな可愛い子、ここに置いておくのは勿体ない。
あわよくば連れて帰りたい。
はい。もうね。下心しかないわけですよ。
後先の短さなんて二の次だったのです。

看取る覚悟ってなんだ!?

そりゃあ当然。シロさんを看取るのは私です。それはもう絶対事項。
ですが”覚悟”といわれると、そんな覚悟はないように感じます。
ひと夏を終え、秋になり、冬がきました。
あとどれだけ、シロさんと過ごせるのだろう。
いつか来る”お別れ”を想像するだけで胸が苦しく失うことがとても怖いのが本音。

1秒でも長く一緒にいたいな

シロさんに残された時間は私に残された時間と比べるとほんのわずかかもしれない。
ヨボヨボでもヨロヨロしていても、シロさんは今を元気に生きている。
そんなシロさんに私はあと何をしてあげられるだろう・・・そんな事を考えます。
かけがえのないこの時間をなるべくゆっくりと、過ごせたらいいな。

最期まで

看取りたいというと何だか聞こえはいいかもしれませんが、
私の気持ちはそんな素晴らしいものではなくて、

ただ、ただ最期まで一緒にいたい。

シロさんと一緒にいたいと、それだけなのです。
これぞ、ワガママの極み。

tamtam プロフィール

動物病院で動物看護士として勤務後、現在は個人で犬猫を預かり里親を探す「一時預かりボランティア」を続けている。犬猫の保護や介護について、大変な現実だけでなく、楽しさ・幸せをSNSで発信し大きな話題に。
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。

tamtam インスタグラム

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