いつも見守って、笑顔にしてくれる！　元保護犬・福くんは家族にとって潤滑油のような存在｜特別企画「#スマイルドッグ　ありがとうを叫ぼう」

疲れていたり、辛いことがあったりしたときに、愛犬がそっとそばに寄り添っていてくれることがありますよね。愛犬の笑顔に日々癒され、元気をもらっているという方も多いのではないでしょうか？

笑顔を見せる福くん — 笑顔が可愛い福くん♪　画像提供／＠yoshino__017

こちらは、Instagramユーザー＠yoshino__017さんの愛犬・福くん（♂・4才）。人懐っこそうな笑顔がとっても魅力的な福くんですが、「生まれてすぐに捨てられた」という過去があります。

以前いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、元保護犬である福くんについて紹介していて、幸せに暮らしている福くんの姿や飼い主さんご家族の思いが大きな反響を呼びました。

そこで今回は、「#スマイルドッグ　ありがとうを叫ぼう」をテーマに、福くんとの出会いや魅力、そして福くんに伝えたい思いなどを、飼い主さんにたくさん語っていただきました。

犬を飼った経験がなかったけれど子犬と家族になることに！

福くんは生まれてすぐに、兄弟7匹そろって段ボール箱に入れられて、ペットホテルの前に捨てられていたのだそうです。無事に保護されて、新しい飼い主さんを待っているとの情報を里親募集サイトで見かけた今の飼い主さんご家族が、気になって面会を申し込んでみることに。

これまで犬を飼った経験はなかったけれど、「子どもたちとも『きょうだい』になれるのではないか」「家族にもなじめるのではないか」という思いがあったそうです。

そして実際に会いに行ってみると可愛い子犬たちが待っていたのでした。

飼い主さん：
「みんな可愛くて…その中で1匹を選ぶのはとても難しかったです。なので特に印象に残った、1番よく寝るコを迎え入れることに決めました」

飼い主さんご家族は、迎え入れる子犬に「福」と名付けることに。それには、子犬の幸せを願う飼い主さんご家族の思いが込められていたようです。

飼い主さん：
「このコは、お母さんのあたたかさを覚えてるのかなぁ。おっぱいをたくさん飲めたのかなぁ……そう思うと悲しくて。もう今日を境に、このコがつらい思いをしないように。名前を呼ばれるたびに、このコに幸福が訪れるようにと、家族みんなで相談して『福』と名付けました」

こうして福くんを迎え入れた飼い主さんご家族は、犬との暮らしをスタートさせたのでした。

みんなが笑顔になれる！　福くんは家族になくてはならない潤滑油

飼い主さんご家族と暮らし始め、すくすくと成長していった福くん。元気いっぱいでやんちゃな一面もあったようで、福くんの甘噛みや飛びかかりに、一時期手を焼いたこともあったそうです。

福くんの姿を見て、「大好きという気持ちを表現しているようだけど、表現の仕方がわからないのではないか」と感じた飼い主さんは、これまで以上に福くんと向き合い、家族みんなでたくさんの愛情を注いだといいます。

そして、今年の3月で4才になった福くん。飼い主さんは、福くんの成長をこう振り返ります。

飼い主さん：
「とても元気でこちらの手がいつも傷だらけになるほどやんちゃなコでしたが、年々家族と過ごす中で、こちらの気持ちを察することができる穏やかで優しいコになってくれたように思います。

福は毎日、家族が帰ってくる時間になると玄関近くでお気に入りのおもちゃをくわえて待っていてくれます。福が待っていてくれることが嬉しくて、疲れていても家に帰った瞬間みんな必ず笑顔になっています。

その笑顔を見てみんなも笑顔になる。福は我が家になくてはならない潤滑油ですね」

家族のそばにはいつも福くんが

飼い主さんご家族が福くんの成長を見守っているように、福くんも飼い主さんご家族のことをいつも見守ってきました。飼い主さんの3人のお子さんたちも、福くんとともに成長し、本当のきょうだいのような関係性を築いているようです。

飼い主さん：
「今年、次男が高校受験を終えたのですが、受験勉強中いつも隣にいてくれたのは福でした。毎晩遅くに塾から帰る次男を玄関から飛び出て迎えてくれて。受験当日も、帰って来た次男の顔を特別長くに舐めてくれていました。きっと『がんばったな』って言ってくれたんだなぁと思います」

飼い主さん：
「長男が遠方の大学に通うことになったときもそうでした。バタバタと引越ししてしまい、長男は福にしっかりお別れができなかったんです。福は毎晩長男が帰ってくる時間になると外に出て、門の前で待ち続けて…そんなことが1カ月、毎日続きました。

でも、帰省した長男が福とふたりきりのときに、しっかり話をして聞かせてくれたようで、その日から福が外に出て長男の帰りを待つことはピタリとなくなったんです」