野生時代に群れで暮らしていたとされる犬は、「ひとりが苦手」と思われがち。しかし、犬にも「ひとりでいたい」と感じるときがあるようです。
そこで今回は、犬が「ひとりでいたい」ときに見せる、しぐさや行動などについてご紹介します。飼い主さんが取るべき対処法も解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
犬「ひとりでいたい」ときのしぐさ・行動とは?
声をかけても反応しない
いつも名前を呼べばすぐに反応してそばに来る犬が、名前を呼んでもそっぽを向いて反応しないときは、「ひとりでいたい」気分といえるでしょう。これは、「今は放っておいて」というサインなので、何度も名前を呼んだり、近寄ってかまったりはせず、そっとしておいてあげましょう。気分が変わったら、犬のほうからそばに来るはずです。
ハウスの中に入ってなかなか出てこない
犬がハウスの中に入ってなかなか出てこないときは、ハウスの居心地がよく、「この中でひとりでリラックスしたい」と感じているといえます。犬にとってハウスが落ち着ける空間になることはとてもよいことですから、犬が自分から出てくるのを待ってあげましょう。
マイペースな犬は「ひとりになりたい」と感じやすい?
マイペースで独立心の強い犬は「ひとりでいたい」と感じることが多いようです。このような性格の犬は、人から見るとやや自由気ままに映ることがあるので、“猫っぽい性格”といわれることもあるでしょう。
とはいえ、人といることが大好きな甘えん坊の性格の犬でも、ときには「ひとりで気ままに過ごしたい」と感じることがあるようですので、ご紹介したようなしぐさ・行動が見られたときは、やさしく見守ってあげるようにしましょう。
犬が「ひとりになりたい」気分のときはやさしく見守って!
ちなみに、大人数の来客があった後や、小さな子どもとふれあった後などにも、犬は「ひとりになって休みたい」と感じることがあるようです。この場合、犬は心身ともに疲れてしまっているので、落ち着ける環境をつくるなどして少し距離を置き、極力かまわないようにしてあげましょう。
なお、あまりにも長い時間ハウスの中にいたり、呼びかけにほとんど反応しなかったりする場合は、一度かかりつけの獣医師に相談してみることをおすすめします。
参考/「いぬのきもち」2015年12月号『子犬?仲間?それとも野生……? しぐさ、行動からひもとく! 今、愛犬は何気分?』(監修:哺乳類学者 川崎市環境影響評価審議会委員 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。