いぬのきもち獣医師相談室
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気づいたら、愛犬が足元にピタッとくっついて寝ていた……なんてことはありませんか? このときの犬の気持ち、気になっちゃいますよね!
そこで今回、飼い主さんの足元で眠る犬の心理について解説します。
足元で寝てくれるコ、寝てくれないコのホンネに迫ってみましょう!
愛犬が飼い主さんの足元で眠る心理
飼い主さんの足元で寝たがる犬の気持ちはさまざま。布団の寝心地がよい、暖かい(又は涼しい)といった環境を気に入っている場合もあれば、飼い主さんの傍で安心したい、寂しさを紛らわしたいという甘えの場合もあるでしょう。
そして、飼い主さんの頭や体の近くではなく「足元」を選ぶ犬は、飼い主さんへの信頼がより厚いと考えられています。
「飼い主さんを守るため」に足元に!?
上記の理由のほかには、祖先であるオオカミが安全のために体を寄せ合って寝る習慣や、リーダーを守るために足元で寝る習慣から、飼い主さんを守るために足元で寝ているのではないかとも言われています。
信頼がないと、飼い主さんの足元では寝てくれないの?
飼い主さんへの信頼がなければ、ほかにどんな理由であっても、足元で寝ることはしないでしょう。足元で寝るコは飼い主さんを信頼しているコです。
しかし、犬の性格や生活習慣も影響します。決まった寝床で安心して寝ることができれば、飼い主さんの傍で寝ることはないかもしれません。
控えめな犬は、飼い主さんの足元で寝たがらないことも
また、控えめな性格の犬は少し離れたところで寝ることもあるようです。ただ、いつもは離れて寝ている犬でも、飼い主さんが座ってくつろいでいるときなどにそっと足元で寝ることもあります。
信頼している飼い主さんに甘えたい気持ちが強いときなのかもしれませんね。
愛犬に足元で寝てもらいたいなら、こうしよう!
もし愛犬に足元で寝てほしいなら、「飼い主さんの傍にいれば安心で嬉しい」という経験をたくさんさせてあげてください。このような経験が飼い主さんへの信頼へつながります。
たとえば、愛犬が怖がっているときや苦手な物を目の前にしているとき、飼い主さんは大きな声を出したりせずに冷静に対応すると、犬を安心させてあげられます。
ふだんのコミュニケーションも意識してみよう
指示をするときに短くはっきりした言葉を使えば、犬は理解しやすく安心して従うことができます。褒めるときにも短い言葉や、おやつなどを使ってわかりやすく伝えると、より一層嬉しく感じるでしょう。
「ゴハンを残さずに食べた」「静かに座っていられた」「元気よくお散歩ができた」などの行動を褒めて、毎日の褒める回数も増やしてあげましょう!
また、散歩や遊びなど、一緒に楽しく過ごす時間を十分にとることも信頼へつながりますね。
足元に愛犬がくるのは、飼い主さんを信頼している証拠。もちろん個体差もありますが、全然足元に来てくれない……というのであれば、日頃のコミュニケーションを見直してみるのもいいかもしれませんね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/凛香
再構成/いぬのきもちweb編集室