犬の健康や寿命についての研究が進む昨今、犬の健康維持のための選択肢のひとつとして、サプリメントを検討する飼い主さんも増えてきているようです。そこで今回は、犬のサプリメントに関する基礎知識などについて解説します。
そもそも犬のサプリメントとは?
通常の食事で不足しがちな栄養素を摂ったり、健康面などで気になる部分をサポートしたりするための食品を「サプリメント」と呼び、犬のサプリメントの”役割”は、基本的に人のものと同じです。
豊富な種類があるため、愛犬の体調で気になることや、サポートしておきたいことがあったときに、気軽に取り入れることができます。
犬のサプリメントの形状は?
サプリメントの形状は大きく分けて、錠剤、粉末、液体、ペーストの4種類あります。同様の成分でも形状が異なることがあるため、愛犬との相性で選ぶといいでしょう。なかには、飲みやすいように、肉やミルクの風味が付いているものもあります。
薬や漢方との違いは?
いちばんの違いは、サプリメントは「食品」、薬や漢方は「医薬品」と法律で定められている点です。そのため、薬は基本的に獣医師の処方が必要ですが、サプリメントは必要ありません。
一方で、サプリメントは効果・効能を求めるものではなく、また、犬の体質によって合う合わないがあるという点は、認識しておきましょう。
健康な犬や子犬に与えてもいいの?
総合栄養食であるドッグフードを毎日きちんと食べ、健康状態に問題のない犬なら、とくにサプリメントを用いる必要性はありません。しかし、口腔内のケアやシニア犬の関節の健康が気になるなどの場合は、与えてみてもいいでしょう。
また、子犬の場合でも、おなかの健康維持に役立つ乳酸菌系や栄養補給系のサプリメントは与えても問題ありません。しかし、成分の含有量によっては年齢制限がある場合もあるため、選ぶ際にしっかりと確認しておいてください。
人用のサプリメントはNG!
人用のサプリメントには、犬にとって有毒なにんにくやキシリトールなどが含まれていることがあるため、犬に与えるのはNGです。また、こういった犬にとって有害な成分が入っていないと確認できる場合でも、成分の含有量が犬にとっては多すぎることもあるため、与えないように注意してください。
犬のサプリメントは、犬の健康維持や体調管理の一環として有効な手段のひとつです。愛犬との相性やどのようなサポートが期待できるかをしっかりと確認する必要はありますが、一日でも長く愛犬と笑顔で過ごすためにも、検討してみてもいいかもしれませんね。
参考/「いぬのきもち」2018年11月号『健康でも与えたほうがいいの? 副作用はある?……etc. 知っておきたい犬のサプリメントのことQ&A』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳 先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。