犬が好き
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パパとシロさんのお話 言葉はなくても伝わる気持ち【連載】おばあちゃん犬がやってきた第95回
我が家は15歳のおばあちゃん犬を引き取り、家族として迎えました。
3年という月日が経とうとしていたある夜、シロさんはゆっくりとこの世を去りました。
パパとシロさんの今日までの関係
思い返せばシロさんを引き取りたいと決意してから迎えるまでの3年間。
雑種を室内で飼うなんて、老犬から飼うなんて、と反対が強かったパパ。
それを押し切って連れてきたのがシロさんでした。
それからさらに3年が経ち、いきなり犬好きに変貌するわけでもなく。
シロさんとパパの距離感は常に近すぎず、遠すぎずだったような気がします。
朝方起きてきたパパ。シロさんが旅立ったことを知って。
色んな想いを上手く言葉で説明することが出来ずに
咄嗟に寝たふりをした、おかーさん(何故)
鉄の涙腺の持ち主であるパパ。あれ、泣いてる...?
実は私はパパの涙を一度も見たことがありません。
寝たふりしなきゃよかったなー、なんて。
おかーさんが寝てると思ってたから泣けたのかもね。
いつまでも撫で続けるパパ。言葉はなくても伝わる気持ち。
ただただ、パパはその時、まだ温かいシロさんの身体を
時間の許す限りゆっくりと優しく撫でていました。
私はうっすら薄目を開けて、そんな二人の姿を忘れないように目に焼き付けたのです
若かりしきシロさんシリーズ
パパはいつもシロさんをなでなでしてくれていたんだよ。
おかーさんの手はいつもヒエショウってやつで冷たいんだけど、
パパの大きくていつも温かいから、
パパの手のひらがシロさんは大好きなんだよ。
tamtam プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
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