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いつだって大切なことを気づかせてくれる、シロさん【連載】おばあちゃん犬がやってきた第94回

こんにちは。2匹の猫と、1匹の犬と暮らし、二児の母でもあるtamtamです。
我が家は15歳のおばあちゃん犬を引き取り、家族として迎えました。
3年という月日が経とうとしていたある夜、シロさんはゆっくりとこの世を去りました。

シロさんから1mm足りとも離れないと決めた夜

シロさんが息をしなくなってからしばらく
動くはずがないシロさんを抱きしめ
動き続ける時計の針を眺めていました。
そこでふと、我に返ったおかーさん。
ある事に気がつきます。

自分の喉の渇きに気がついたおかーさん

シロさんが息をしていたつい数分前までは
1秒たりともシロさんのそばから離れられなかったのに。
おかーさんは喉の渇きを潤すためにすんなりと台所へ立ち上がりました。
そこに確かに居るのに、居なくなってしまったような不思議な感覚。
その寂しい感覚をかき消すように水を飲み干してしばらくすると。
今度は何と眠気が。そりゃー明け方だったからね。
すると今度は腹の虫まで鳴き始めたではありませんか。

眠くなったと思ったらお腹まで空いてきたおかーさん

盛大な腹の虫の雄叫びを聞いたおかーさん。
なんだか可笑しくなってきちゃってね。
ふと、こんな事を思ったのです。

図々しく生きることの大切さと、素晴らしさ

生きているってきっと
息をするってきっと
心臓が休まず動くってきっと。
きっと凄いことなんだと思いました。

シロさんは生まれてから死ぬまでしっかり毎日生きていた。
そして、私も生まれてから今もずっと図々しく生きてる。
そんな当たり前のことが、まるで奇跡のように感じた瞬間でした。
(お腹鳴っただけなのに大げさ)

限りある命だからね。

図々しく生きることって大切なのよ 素晴らしいことなのよ

スーパーおばあちゃん。
いつも大切なことに気づかせてくれてありがとう。

写真は我が家にきたばかりのころ。
可愛いでしょ。ふふ。

tamtam プロフィール

動物病院で動物看護士として勤務後、現在は個人で犬猫を預かり里親を探す「一時預かりボランティア」を続けている。犬猫の保護や介護について、大変な現実だけでなく、楽しさ・幸せをSNSで発信し大きな話題に。
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。

tamtam インスタグラム

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