犬が好き
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「このコを笑顔にしたい」と、心を閉ざした野犬の子犬と家族に。勇気を出して変化を見せる愛犬の姿に喜びの日々
家族になって約3カ月が経過した今、カンタくんはどのように暮らしているのか——飼い主さんにお話を伺いました。
元野犬だったカンタくんとの出会い

当時、犬を家に迎えることを考えていた飼い主さんご夫婦は、里親募集のアプリを通じて保護犬を紹介してもらったのだといいます。

「当初、ほかに気になるコがいてお見合い目的で会いに行ったのですが、そこで一緒に紹介してもらったのがカンタでした」
「部屋に入ったとき、カンタは緊張のあまりウンチを漏らしてしまって。触ろうとした際には、台から落っこちてしまうほどのビビりさんでした。そんなカンタを見ていて『このコを笑顔にしたい』と強く思い、トライアルをお願いしたんです」
警戒心の強いカンタくん。一緒に暮らすなかで、少しずつ変化を見せるように
散歩に行っても、カンタくんは人から逃げるようにバタバタと歩き、とにかく落ち着きがなかったといいます。
日々、カンタくんと向き合っていくと、カンタくんに少しずつ嬉しい変化が見られるようになったといいます。

「夫婦ともに毅然とした穏やかな態度で散歩をするように意識すると、苦手だった散歩も、人の顔をチラチラ見ながら、横をしっかりと歩くようになりました。今では散歩が大好きになり、キュンキュンと甘えて散歩を要求することも多いです」

「はじめの頃はおもちゃに興味を示さなかったのですが、見守りカメラで監視してみると、人の目がなくなると夢中で遊んでくれるようになりました。
本当に些細なことですが、カンタは勇気を出して少しずついろんなことができるようになっています。まだ人は怖いようですが、家の中では私たち夫婦の後をついてきたりと、少しずつ心を開いてくれているようで、日々喜びを感じています」
飼い主さん:
「おなかを見せてナデナデを要求してくれるように、我が家が心からリラックスできる居場所になるように、これからもカンタと日々向き合っていきたいと思います。
また、実家でも犬を飼っているので、そのコと仲良くしている姿を見ることができたら、とても嬉しいなと思っています!」
取材・文/雨宮カイ
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