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犬も「歯ぎしり」をするの? 原因と対処法を獣医師が解説
愛犬の口元を見たときに、歯をギリギリしていたり、カチカチしているのを見たことがないですか? もしかしたらそれは、歯ぎしりかもしれません。
犬はどのようなときに歯ぎしりをすることがあるのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬はどのようなときに歯ぎしりをすることがあるのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬も歯ぎしりをするの? 考えられる原因は
——犬も歯ぎしりをするのでしょうか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬も歯ぎしりをします。たとえば、歯並びが崩れてきたシニア犬や、本来歯が抜ける1才を過ぎてもしっかり乳歯が残っている乳歯遺残がある幼犬にも見られることがあります」
「犬も歯ぎしりをします。たとえば、歯並びが崩れてきたシニア犬や、本来歯が抜ける1才を過ぎてもしっかり乳歯が残っている乳歯遺残がある幼犬にも見られることがあります」
——なぜそうした犬は歯ぎしりをしてしまうのでしょうか?
獣医師:
「具体的な原因としては…
「具体的な原因としては…
- 歯に何かがはさまり、それをとるために歯ぎしりをしている。
- 乳歯遺残などによる歯並びの悪さで、歯がこすれあっている。乳歯抜歯が遅ければ隙間はうまらないため、歯並びが不良になる。
- 歯周病があり、歯茎が後退することによって歯がむき出しになり、歯の位置が変わるため本来接しない歯同士がこすれあう。
などが考えられます」
——歯ぎしりをすると、犬にどんな影響があるでしょうか?
獣医師:
「歯同士がこすれ合うため、歯が削られて変形することもあります。また、歯が歯茎にあたり、接触している歯肉から出血することもあります」
「歯同士がこすれ合うため、歯が削られて変形することもあります。また、歯が歯茎にあたり、接触している歯肉から出血することもあります」
犬が歯ぎしりをする場合の対処法
——犬が歯ぎしりをする場合、どのように対処してあげるのがいいですか?
獣医師:
「歯に何か挟まっているようであれば、歯磨きをして歯の間の異物を除去しましょう。
歯周病が原因なら、動物病院で歯石除去をしてもらい、歯茎の炎症がとれるのを待ちましょう。また、歯茎の炎症を軽減するような薬剤などを利用し、歯の位置が安定するようにしてあげることも対処法の1つでしょう。
まずはかかりつけの獣医師の診察を受けて、適切に対処してあげてください」
「歯に何か挟まっているようであれば、歯磨きをして歯の間の異物を除去しましょう。
歯周病が原因なら、動物病院で歯石除去をしてもらい、歯茎の炎症がとれるのを待ちましょう。また、歯茎の炎症を軽減するような薬剤などを利用し、歯の位置が安定するようにしてあげることも対処法の1つでしょう。
まずはかかりつけの獣医師の診察を受けて、適切に対処してあげてください」
ストレスが原因で歯ぎしりをする場合も
「上記のような理由のほかに、精神的なストレスから歯ぎしりをすることもあります。年齢は様々なコで見られますが、なりやすい犬の傾向としては神経質なコのストレス行動の1つとして見られます」
——歯ぎしりはストレスサインでもあるのですね。
獣医師:
「ストレスが原因の場合、歯ぎしりだけ単体で出ることは少なく、食欲不振、震えなどと一緒に見られます。こうした症状が見られる場合にも、動物病院を受診するようにしましょう」
「ストレスが原因の場合、歯ぎしりだけ単体で出ることは少なく、食欲不振、震えなどと一緒に見られます。こうした症状が見られる場合にも、動物病院を受診するようにしましょう」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/Honoka
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/Honoka
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