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犬の「逆くしゃみ」ってなに!? 気になる症状、対処法を獣医師が解説
この記事では、犬の逆くしゃみについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
犬の逆くしゃみとは?
「逆くしゃみとは、鼻から断続的に勢いよく息を吸い込む反射的なしぐさのことを指します。
通常のくしゃみと同じく、呼吸器への刺激などに対する反射として起こる動作であるものの、断続的に息を勢いよく“吐き出す”くしゃみとは逆に、息を強く“吸い込む”動作であることから、逆くしゃみと表現されます」
「このしぐさは、主に鼻に違和感や刺激を感じた際などに誘発される動作と考えられています」
犬が逆くしゃみをしているときの飼い主さんの対応は?
「愛犬が逆くしゃみをしている間は、一旦その症状がおさまるまでは刺激を避けて、静かに様子を見てください」
「たとえば、刺激のあるニオイや煙など、逆くしゃみの症状のきっかけになりそうなものがそばにある際には、すぐに愛犬から遠ざけてください。そして、部屋の換気をするなどの対応で、まずは鼻への刺激を減らす配慮をしましょう。
また、室内が乾燥しすぎていると症状が出やすくなる場合もあるようです。乾燥しているようなら、洗濯物や濡れタオルを部屋に干すか、もしくは加湿器を使うなどの工夫で室内の湿度を保つのもよいでしょう」
「上記のような対応をしていても症状を繰り返す際には、鼻の中や呼吸器の不調の可能性などを考え、動物病院を受診して相談をしましょう」
逆くしゃみと似ているけれど、注意が必要な症状は?
「逆くしゃみに似た別の症状としては、通常のくしゃみや咳の症状などが挙げられます。
くしゃみや咳は呼吸器の不調の際に見られがちな症状ですが、咳については、呼吸器の影響だけではなく循環器(心臓)の不調の際にも見られる場合がある症状でもあるため、注意が必要です」
「それぞれの症状の見分け方については、症状が出ている際の姿勢や動きなどを参考に見分けるのが一般的ですが、時には見た目の症状だけでは見分けられない場合もあります。
そのため、逆くしゃみ、もしくはそれに似た症状が繰り返し見られるようであれば、早めに動物病院を受診してください。鼻の中や呼吸器・循環器の不調などについて、それぞれ診てもらったほうが安心です」
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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