犬が好き
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「こんな毎日が100年くらい続いてほしい」 保健所にいた子犬を家族に迎えて思うこと
ハクちゃんとの出会い
家に迎えるコを探すなかで、「保護犬を迎えるという選択肢もあるな」と思い、インターネットの里親募集サイトをのぞいてみたのだとか。
「その里親募集サイトで、真っ白い子犬を見つけました。早速応募フォームから問い合わせをしましたが、そのコはすでに里親さんが決まっていて。すると、その保護団体さんが『当初希望したコの姉妹犬がいるのでどうでしょうか?』と、少しベージュが入った子犬を紹介してくれたんです。それが、ハクでした」
ハクちゃんは母犬ときょうだい犬とともに捕獲され、保健所に収容されていたのだそう。それを保護団体が引き出して、保護したのだそうです。
ハクちゃんと出会い、家に迎えることを決めたご家族。ここから、ハクちゃんと過ごす新たな生活が始まったのでした。
興奮することが多かったハクちゃんに、徐々に変化が
お散歩では、ハクちゃんの引っ張りグセがひどいことにかなり悩んだそうですが、トレーナーの方に「お散歩トレーニングは、犬も人も楽しめないとダメ」と教えてもらったことで、ハクちゃんとご家族に変化が見られたといいます。
「正直、お散歩は毎回すごい緊張感でした。でも、トレーナーの方にアドバイスをもらってから、お散歩時のトレーニングは私もハクも楽しむことを主体として、毎日コツコツ続けていきました。
その成果か、ハクはまだ私の周りをちょろちょろすることはありますが、勝手に自分ひとりでグイグイ進もうとすることは、ずっと少なくなりました。
私もお散歩に自信がなく緊張していたけれど、トレーニングへの向き合い方を改めて、私自身が変わることで、ハクも歩調の合わせ方を考えて学んでくれたんじゃないかなと思います」
天真爛漫で、家族のことが大好きに
飼い主さん:
「保護団体の方たちや毎日のお散歩で出会う人や犬など、みんながハクに優しくしてくれて、慈しんでくれたからだと思い、とても感謝しています」
「こんな毎日あと100年くらい続いてほしい」
飼い主さんはある日のお散歩で、ハクちゃんとアイコンタクトをしながらのんびりと歩いていた日があったそうですが、そのときに「こんな毎日があと100年くらい続いてほしい」と思ったことがあったのだとか。
「ハクは小さい頃からお腹が弱いのですが、この日はお腹の具合がすごく良くて。ウンチをした後、『おかあはん! 偉いでしょ!』と、ハクは私の顔を見ながら誇らしげな表情でおすわりをしていたんです。
ウンチを片付ける私を待つハクの姿を見たら、心にこみ上げるものがあって。歩きながらこちらをチラチラ見てくるのも本当に愛おしくて、『こんな時間がずっと続けばいいのにな』と心から思いました」
飼い主さん:
「ハクにはまだまだトレーニングが必要なことがありますが、それを無理なく楽しみながら、一緒にトレーニングしていければなと思います。
また、我が家は家族でスノーボードに行くのが冬の楽しみなので、雪山にハクを連れて行くのも将来の夢です。ハクと一緒に経験したいことが、まだまだたくさんあります。いつか看取るその日まで、後悔のないように日々を大事に過ごしたいです」
取材・文/雨宮カイ
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