1. トップ
  2. 犬が好き
  3. 雑学・豆知識
  4. 「どんな犬も幸せになってほしい」家族が一丸となって犬・猫を保護する”ファーブル家”の日常を聞いた

犬が好き

UP DATE

「どんな犬も幸せになってほしい」家族が一丸となって犬・猫を保護する”ファーブル家”の日常を聞いた

毎年100頭以上の飼い主のいない犬猫を保護し、譲渡する活動を家族全員で行っている神保枝美さん。
その取り組みをご紹介します。

1回目の記事| 過去引きこもりだった女性が、飼い主のいない犬猫のために奮闘!

シニアの犬もハンデがある犬もみんな幸せになってほしい

今回お話をうかがった個人保護活動家の神保枝美さん。夫の土筆さんといっしょに保護犬の散歩へ。
神保さんが保護活動をするうえでの信条は、
『どんな命も幸せになるために生まれてきた命』。

「シニアだったり、病気やケガなどのハンデがあったりする犬でも、元気な犬と同様に、新しい家庭に迎えられて、幸せになれるんです」と神保さん。

現在保護している犬は、今年18才になるというビーグルのマックくん。
外傷により右脳が欠損しているミックス犬のくまこちゃん。
そして元の飼い主さんからの虐待によって片目を失い、耳が変形したミックス犬のてんくん。

一般的に譲渡が難しそうに思える犬たちでも、神保さんは決してあきらめず、新しい飼い主さんを探すそうです。

お世話する側が疲れ果てていたら、お互いが不幸

神保家で保護されているミックスのくまこちゃん。子犬時代の外傷により右の大脳を失っており、てんかんの発作が起こることもあるそうです。
3頭の犬たちには手厚い医療と投薬など、きめ細かい日々のお世話が必要となりますが、神保さんはそれが『大変』と思ったことはないとのこと。

「お世話する人間が、自分を犠牲にして疲れ果てた気持ちでやっていたら、動物たちだって幸せにはなれないですよね。
私は毎日、大好きな動物たちとこうして向き合えることが楽しくて、心から幸せだと思ってます」

神保さんは、主婦業に子育て、そして学童保育の仕事を持ちながら、保護活動をされていますが、そのすべてをどのようにこなしているのでしょうか。

家族みんなが進んで協力してくれる!

虐待をうけていた、保護犬のてんくん。保護当初は人を怖がっていましたが、神保さんの息子さんの温かい愛情により、心を開くように
「家では、2人の息子も率先してお手伝いをしてくれるようになりました。
私が仕事に出ているときは、学校から帰った息子たちが犬猫のトイレ掃除をして犬の散歩へ、というように役割分担をしています。
うちでは家族旅行は一度もしたことはないけれど、みんなが一致団結して動物たちを助けることで、絆が深まっているように思えます」

神保さんの2人の息子さんは、たくさんの犬猫たちに囲まれて育ちました。
そのためか、心を閉ざした保護犬でも、2人とはすぐに心を通わせるのだそう。

多くの人に支援されている保護活動

神保家の玄関前には、譲渡先のご家族などから寄せられた、トイレシーツなどの支援物資がストックされています。
神保さんは「まわりからのサポートがあるからこそ、今までに数多くの犬や猫の命を救うことができた」と語ります。

「私のブログをみてくれた方、そして譲渡先のご家族との輪がどんどん広がり、今では自然と多くの方からご支援をいただけるようになりました。
じつは、私は自動車の運転免許をもってないのですが、犬や猫を新しい飼い主さんのもとにお届けするときには、必ず車を出してくれるご家族がいるんです。
またフードやトイレシーツなどの支援物資も多くの方々からいただくことができ、本当にありがたく思っています」


次回は、神保さんの活動によって幸せになった保護犬たちのエピソードをご紹介します。

※各情報は、2021年2月4日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2021年4月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
撮影/筒井聖子
CATEGORY   犬が好き

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬が好き」の新着記事

新着記事をもっと見る