犬が好き
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「どんな犬も幸せになってほしい」家族が一丸となって犬・猫を保護する”ファーブル家”の日常を聞いた
その取り組みをご紹介します。
シニアの犬もハンデがある犬もみんな幸せになってほしい
『どんな命も幸せになるために生まれてきた命』。
「シニアだったり、病気やケガなどのハンデがあったりする犬でも、元気な犬と同様に、新しい家庭に迎えられて、幸せになれるんです」と神保さん。
現在保護している犬は、今年18才になるというビーグルのマックくん。
外傷により右脳が欠損しているミックス犬のくまこちゃん。
そして元の飼い主さんからの虐待によって片目を失い、耳が変形したミックス犬のてんくん。
一般的に譲渡が難しそうに思える犬たちでも、神保さんは決してあきらめず、新しい飼い主さんを探すそうです。
お世話する側が疲れ果てていたら、お互いが不幸
「お世話する人間が、自分を犠牲にして疲れ果てた気持ちでやっていたら、動物たちだって幸せにはなれないですよね。
私は毎日、大好きな動物たちとこうして向き合えることが楽しくて、心から幸せだと思ってます」
神保さんは、主婦業に子育て、そして学童保育の仕事を持ちながら、保護活動をされていますが、そのすべてをどのようにこなしているのでしょうか。
家族みんなが進んで協力してくれる!
私が仕事に出ているときは、学校から帰った息子たちが犬猫のトイレ掃除をして犬の散歩へ、というように役割分担をしています。
うちでは家族旅行は一度もしたことはないけれど、みんなが一致団結して動物たちを助けることで、絆が深まっているように思えます」
神保さんの2人の息子さんは、たくさんの犬猫たちに囲まれて育ちました。
そのためか、心を閉ざした保護犬でも、2人とはすぐに心を通わせるのだそう。
多くの人に支援されている保護活動
「私のブログをみてくれた方、そして譲渡先のご家族との輪がどんどん広がり、今では自然と多くの方からご支援をいただけるようになりました。
じつは、私は自動車の運転免許をもってないのですが、犬や猫を新しい飼い主さんのもとにお届けするときには、必ず車を出してくれるご家族がいるんです。
またフードやトイレシーツなどの支援物資も多くの方々からいただくことができ、本当にありがたく思っています」
次回は、神保さんの活動によって幸せになった保護犬たちのエピソードをご紹介します。
※各情報は、2021年2月4日現在の情報です。
出典/「いぬのきもち」2021年4月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
撮影/筒井聖子
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