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「動物たちに恩返しをしたい」過去引きこもりだった女性が、飼い主のいない犬や猫のために奮闘

毎年100頭以上の飼い主のいない犬猫を保護し、譲渡する活動を家族全員で行っている神保枝美さん。
その取り組みをご紹介します。

幼少のころからケガをした動物たちを救おうと行動

幼少のころから保護活動を始めたという神保枝美さん。2016年にブログ「ファーブル家」を立ち上げ、年間で100頭以上もの犬猫を保護し、新しい家族を探す活動を行っています。
神保枝美さん(以下神保さん)は、自身の保護活動のブログ「ファーブル家」を立ち上げ、夫と2人の息子さんとともに動物の保護活動を行っています。

自宅で保護して新しい家族に譲渡する犬や猫は、年間で100頭を超えるそう。

「私は幼少のころから動物が大好きで、ケガをした動物などを近所で見つけては助けようとしていました。
でも当時、実家では犬猫の飼育はできなかったので、空き地などで隠れてお世話をしてました」と、神保さん。

不登校になった神保さんを立ち直らせたのが動物だった

3年前に保護したビーグルのマックくんは、今年18才に。神保さんのこまやかなケアで健康状態は良好。
神保さんが本格的に動物の保護活動を始めるきっかけとなったのが、中学生のころ、不登校となり、引きこもりになってしまったこと。 

「そのころ、いろいろな悩みを抱えて、家に閉じこもってしまったんです。
でも、いっしょに暮らしていたハムスターと文鳥だけが私の話し相手になってくれた。
こうした小動物も、ちゃんと人の気持ちを理解してそばに寄り添ってくれるんです。
動物たちのおかげで私は立ち直ることができ、高校にも進学できた。
今度は私が動物たちに恩返しをする番だって思ったんです」

当時はインターネットもあまり普及していなかったので、保護した犬や猫は、チラシを作るなどして譲渡活動をしたそう。

結婚・引っ越しを機に活動の幅を広げた

神保さん宅の開放的なリビングでは、保護犬と保護猫たちが仲よくくつろいでいます。
その後、神保さんは、同じく動物を心から愛する夫と出会って結婚。
一戸建てに引っ越したことを機に、多数の犬の保護をするようになりました。

取材当日、約20畳の開放的なリビングには、犬が3頭、猫が25頭保護されていました。
印象的だったのは、これだけの数の犬猫がいながらも、部屋の隅々まで掃除が行き届き、ニオイがまったくないこと。

「多くの犬の保護・譲渡をするようになって13年くらいになりますが、預かる犬猫の数の上限は必ず決めています。
自分のキャパオーバーになって、掃除もお世話もしきれなくなっては本末転倒ですからね」

また、自宅リビングは、譲渡先のご家族や保護活動の仲間がいつでも相談に来られるよう解放スペースにもなっているそう。


次回は、神保さんの保護活動に対する信条と、犬猫たちのお世話をみんなで協力し合って行っている神保家についてご紹介します。


※各情報は、2021年2月4日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2021年4月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
撮影/筒井聖子
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