犬が好き
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「動物たちに恩返しをしたい」過去引きこもりだった女性が、飼い主のいない犬や猫のために奮闘
その取り組みをご紹介します。
幼少のころからケガをした動物たちを救おうと行動
自宅で保護して新しい家族に譲渡する犬や猫は、年間で100頭を超えるそう。
「私は幼少のころから動物が大好きで、ケガをした動物などを近所で見つけては助けようとしていました。
でも当時、実家では犬猫の飼育はできなかったので、空き地などで隠れてお世話をしてました」と、神保さん。
不登校になった神保さんを立ち直らせたのが動物だった
「そのころ、いろいろな悩みを抱えて、家に閉じこもってしまったんです。
でも、いっしょに暮らしていたハムスターと文鳥だけが私の話し相手になってくれた。
こうした小動物も、ちゃんと人の気持ちを理解してそばに寄り添ってくれるんです。
動物たちのおかげで私は立ち直ることができ、高校にも進学できた。
今度は私が動物たちに恩返しをする番だって思ったんです」
当時はインターネットもあまり普及していなかったので、保護した犬や猫は、チラシを作るなどして譲渡活動をしたそう。
結婚・引っ越しを機に活動の幅を広げた
一戸建てに引っ越したことを機に、多数の犬の保護をするようになりました。
取材当日、約20畳の開放的なリビングには、犬が3頭、猫が25頭保護されていました。
印象的だったのは、これだけの数の犬猫がいながらも、部屋の隅々まで掃除が行き届き、ニオイがまったくないこと。
「多くの犬の保護・譲渡をするようになって13年くらいになりますが、預かる犬猫の数の上限は必ず決めています。
自分のキャパオーバーになって、掃除もお世話もしきれなくなっては本末転倒ですからね」
また、自宅リビングは、譲渡先のご家族や保護活動の仲間がいつでも相談に来られるよう解放スペースにもなっているそう。
次回は、神保さんの保護活動に対する信条と、犬猫たちのお世話をみんなで協力し合って行っている神保家についてご紹介します。
※各情報は、2021年2月4日現在の情報です。
出典/「いぬのきもち」2021年4月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
撮影/筒井聖子
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