睡眠中の犬はつど体勢を変えますが、そのなかでもよくする寝相があれば、少なからず性格が表れている可能性があるそう。そこで今回は、寝相から読み解ける犬の性格について、獣医師の増田宏司先生にお話を伺いました。ぜひ、楽しみながら愛犬の性格診断をしてみましょう。
寝ているときも備えは万全!「しっかり者」タイプ
犬は本来、急所を守るためにお腹を隠したり、いつでも逃げられるよう起き上がったりできる体勢で眠ります。こうした犬らしいスタンダードな体勢で寝ることが多い犬は、緊急事態に備えた寝相で抜かりない「しっかり者」といえるでしょう。また、適度に警戒を怠らない点から、慎重派ともいえそうです。
こんな寝相の犬は「しっかり者」タイプかも
- 丸まって眠る「丸まり寝」
- 横向きに寝そべる「横寝」
- 伏せた姿勢であごをつける「うつぶせ寝」
- 自身の後ろ足を抱え込むようにしてお腹をガードする「足かかえ寝」
ズリ落ちても気にしない!「マイペース」タイプ
犬は、寝ている最中に異変を察知したらすぐに起きるために、浅い眠りの時間帯が長いといわれています。しかし、なかには犬本来の警戒心はどこへ!? と思うような、ベッドなどからズリ落ちたままでも爆睡し続けるコも。こうしたズリ落ちるような寝相も気にせず睡眠に集中できるのは、自分のペースを崩さない「マイペース」な性格といえるでしょう。また、多少のことは気にしない大らかさがあるともいえそうです。
こんな寝相の犬は「マイペース」タイプかも
- ベッドなどからズリ落ちても気にせず眠る「ズリ落ち寝」
無防備すぎる!? 「天真爛漫」タイプ
犬にとって急所であるお腹をさらけ出した無防備な寝相を見せる犬は、母犬にお腹をなめてもらっていた子犬時代のような無邪気さを持ち続けているのでしょう。まさに、純粋さがあふれる「天真爛漫」な性格といえそうです。また、まるで自分が犬であることを忘れたかのような危機感や緊張感の低さから、楽観的な性格ともいえそうです。
こんな寝相の犬は「天真爛漫」タイプかも
- お腹を見せる「ヘソ天寝」
- お腹を見せながら両足を伸ばす「スーパーマン寝」
何かにくっついていたい! 「甘えん坊」タイプ
犬はもともと群れで生きてきた動物です。仲間と身を寄せ合って寝たり、狭い巣穴で寝たりしていたことから、何かに体が触れた状態で眠ると本能的に安心します。そのような安心感を求めた寝相を見せる犬は、「甘えん坊」タイプといえるでしょう。甘え上手で母性本能をくすぐる、ほっておけないタイプともいえそうです。
こんな寝相の犬は「甘えん坊」タイプかも
- 飼い主さんなどにくっついて寝る「くっつき寝」
- 布団の中などに入りこむ「くるまり寝」
- ソファの隙間などにはさまる「はさまり寝」
- 壁のそばなど隅っこで寝る「壁際寝」
- 頭を枕などに乗せる「頭のせ寝」
今回ご紹介した寝相のなかに、愛犬がよくする寝相はありましたか? ぜひ、チェックしてみてくださいね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2023年2月号『愛犬はどのタイプ?寝相でわかる犬の性格診断』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。