犬の熱中症対策や脱水時の水分補給に役立つ「犬用の経口補水液」とは

犬の熱中症や脱水の対策に水分補給は欠かせませんが、このようなときに犬用の経口補水液が役に立つそうです。

そもそも、犬用の経口補水液とはどのようなものなのでしょうか。

「犬用の経口補水液」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

犬用の経口補水液とは？

犬用に作られた経口補水液とは、脱水時に水分や電解質が体に早く吸収されやすいように設計されている飲料のことをいいます。

製品のなかには、犬が飲みやすいように甘みを足したり、風味をつけているものもあります。

ハイポトニック飲料とは？

犬用の経口補水液を探されている方は「ハイポトニック飲料」という言葉を目にすることがあるかもしれません。

ハイポトニック飲料は、体に速やかに吸収されやすいように浸透圧が低めに設定された飲料のことをいいます。経口補水液もハイポトニック飲料に分類されているものです。

経口補水液やハイポトニック飲料を犬に与えるタイミング

犬用の経口補水液やハイポトニック飲料は、熱中症などで愛犬の体に早急に水分や塩分を体に吸収させたいときであったり、脱水や嘔吐、下痢などを起こしているときに与えるとよいでしょう。

愛犬に熱中症や脱水症の症状がみられていて、その場で与えることのできる犬用の経口補水液がない場合、愛犬に意識があって水が自力で飲める状態であれば、まずはすぐに水を飲ませてください。

また、動物病院を受診するまでの緊急対応としてどうしても必要な場合には、人用の経口補水液やスポーツドリンクを3倍くらいに薄めることで、代用品として犬に与えることもできます。（※あくまで緊急時の対応であり、常用はさせないようにしてください。）

ただし注意点として、心臓病や腎臓病などの持病があるコの場合には、飼い主さんが自己判断をせずに、必ずかかりつけの先生に愛犬に経口補水液を与えても問題がないかを相談してから使用してください。

気温や湿度が高い日は犬が熱中症や脱水症を起こしやすくなります。参考にしてくださいね。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください