犬と暮らす
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犬が顔をかく理由は?体や心の違和感が原因になることも
顔にかゆみを感じているから
岡本先生:
「本当に顔にかゆみを感じてかいていることはあります。真菌や細菌感染による皮膚炎、アレルギー、アトピー、細菌やマラセチアやアレルギーによる外耳炎になると、顔をかく行動がみられます」
――これらの病気が原因になっている場合は、ほかにどんな症状がでてきますか。
岡本先生:
「皮膚炎は患部に赤みや脱毛、丘疹(きゅうしん)、じゅくつきなどがあらわれます。アレルギーとアトピーも、皮膚の赤みやかゆみがあらわれるでしょう。
外耳炎は耳垢の量が増えたり、赤くなったり、かゆみや痛みが出たり、耳のニオイがきつくなるなどの症状が出ます。顔をかくほかに、頭を振るようになる犬もいるでしょう」
顔に違和感を感じているから
岡本先生:
「異物などによる鼻の違和感や、何かが挟まったり歯周病になったりすることで起こる口の違和感、炎症などによる目の違和感がある場合も顔をかきます。目に違和感を感じる場合は、結膜炎(けつまくえん)や眼瞼炎(がんけんえん)、緑内障(りょくないしょう)、角膜潰瘍(かくまくかいよう)、ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)などの原因が考えられるでしょう」
心理的な何かを感じているから
岡本先生:
「犬が飼い主さんにかまってほしいときは、後ろ足で顔をかくことがあります。また不満があったり、眠かったり、気持ちを紛らわせたいときも同様に顔をかきます」
愛犬が顔をかいていたら! 飼い主さんがすべきこと
岡本先生:
「観察して、愛犬がかきたそうにしている部位を見極めましょう。かくしぐさが一時的な症状ではない場合は、早めに動物病院を受診してください」
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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