飼い主がうっかり言った「散歩」を聞き逃さない柴犬　玄関でスタンバイする様子からわかることは？｜獣医師解説

「大好きなこと」は絶対に聞き逃さない……？

紹介するのは、X（旧Twitter）ユーザー@cawaii_ohagiさんが投稿していた、こちらの写真。玄関にちょこんと座っている愛犬・おはぎちゃん（撮影時2才／柴犬）の姿が写っています。

飼い主さんをじーっと見つめているおはぎちゃんの様子は、何やら圧をかけているようにも見えますが、実は撮影時にこんな出来事があったのだとか。

飼い主さん：
「飼い主が会話の中でうっかり『散歩』と言ってしまったため、おはぎが反応してしまいました。おはぎは散歩という言葉は理解しているため、いつもは『例のアレ』などと隠すのですが、このときはうっかりしていて……。『やってしまった！』と思いました。

散歩に行けると思ったおはぎは、写真のようにワクワクした様子で玄関でスタンバイしていたんです」

飼い主さんがうっかり言ってしまった「散歩」というワードを聞き逃さなかった、おはぎちゃん。投稿を見たXユーザーたちからは、「めちゃめちゃ行く気ですね笑」「え、いかんの？という圧が…」「早く行こって顔してて可愛い」「うっかりでしたなw」「あるある!うちもですwww」などのコメントが寄せられました。

ちなみに「写真のその後」はどうなったのでしょうか。

飼い主さん：
「このときはまだ暑い時間帯だったため、おはぎをすぐに散歩に連れ出すことができなくて……。『ゴメン！』と思いながら大好物のおやつをあげて、事なきを得ました（笑）」

「散歩」以外にも、こんな言葉に反応しがち！

「飼い主帰ってくるよ！」に反応したおはぎちゃん — 「『飼い主帰ってくるよ！』と言うと、マッタリ寝てても即座に顔を上げる犬」

飼い主さんによると、「“うっかり発言”におはぎちゃんが反応する」ということは普段からよくあるのだそう。「散歩」以外にも、「おやつ」「ごはん」「◯◯（飼い主の名前）帰ってくるよ」に反応するといいます。

そのなかでも「帰ってくるよ」にはとくに反応するようで、「言われると外を見て今か今かと家族の帰宅を待ち侘びている」とのことでした。

普段から飼い主さんたちの会話をよく聞いている、おはぎちゃん。今日も飼い主さんが“うっかり発言”をしないか、そばで話を聞いているかもしれませんね！

【獣医師解説】飼い主さんがうっかり言った「散歩」を聞き逃さない犬の心理

飼い主さんが会話の中でうっかり「散歩」と言うと、おはぎちゃんは散歩に行けると思って玄関でスタンバイしていたようです。

犬のこの行動からは、どのような心理が読み取れるのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に聞きました。

原先生：
「今回のおはぎちゃんの行動からは、言葉の意味をしっかり覚えていて、その言葉に期待を寄せている様子がうかがえます。おはぎちゃんは本当に散歩が好きなんだなということがよくわかりますね。

おはぎちゃんは『散歩』以外にもいくつかの言葉に反応するとのことでしたが、覚えやすい言葉の特徴としては、できるだけ短く繰り返されやすい言葉であることが重要です。

言葉を覚えさせるときは、『散歩』『ゴハン』『オヤツ』といった単語単位から始めるのがよいでしょう。

飼い主さんとのコミュニケーションが普段から多いコや好奇心旺盛なコなどは、言葉なども積極的に覚えやすいと思われます」