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玄関のドアの前に座って飼い主の帰宅を待つ柴犬 健気な待ち姿からわかる心理|獣医師解説

この日、飼い主さんは仕事を終えて帰宅したのが21時ごろになったそう。リビングで飼い主さんの妻と娘さんとまったりしていたろんくんですが、飼い主さんの車の音が聞こえた瞬間に立ち上がり、玄関に向かって飼い主さんのことを待っていたのだとか!

「私は車庫に車を入れたり、外の野菜の水やりをしたりとすぐに家に入らなかったため、ろんは写真のように待ちぼうけてしまったようで……。姉ちゃん(娘)いわく、『ドアの前で拗ねてるよ』とのことでした。
嬉しさ爆発でしたが、『あっ、待っててくれたのか、申し訳ないことをしたな』とも思いましたね」
ろんくんは、普段から飼い主さんの帰宅を待っていてくれる

「私や今は亡き爺が帰って来たときも、ろんだけ音に気づいて玄関まで来てくれることが多いです。
玄関で待っていてくれることもありますが、最近は廊下から庭を眺めてうたた寝しながら待っていることも多いです。面倒なときは、リビングで横になりながら待っていることも。それでも、待っていてくれることは嬉しいです」

ろんくんにあっさりな対応をされるそうですが、飼い主さんはそこがまた可愛く感じるそうです。
「ろんはしっぽを滅多に振らないなど、感情をあまり出さないタイプです。帰宅した私と顔を合わせ、頭をなでられたらあっさりリビングに戻って行くツンデレっぷりですが、きっと嬉しかったのだと思います。
ろんをたくさんなでたいのですが、ろんになかなか許してもらえず……。軽くなでたらスッと離れていってしまいますが、その後はごはんを食べる私の足元にピタッとくっついたりと、ツンデレのデレを見せてくれたりもしますね」

【獣医師解説】玄関のドアの前に座って飼い主さんの帰宅を待つ犬の心理

犬のこの行動からは、どのようなことがわかるのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
「ろんくんの様子からは、『少しでも早く飼い主さんに会いたい』『なるべく飼い主さんに近づいて様子をうかがいたい』という気持ちが伝わってきます。
健気な姿を見せていたろんくんですが、飼い主さんが家の中に入るとツンデレっぷりを発揮するとのことでしたね。これは、飼い主さんの帰宅を確認できただけで安心したのではないかと思います。
常にかまってほしがるような甘えるタイプではなく、自立心が強くあっさりとした傾向のある柴犬らしい行動ともいえるでしょう」
写真提供・取材協力/@Ronbon_kさん/X(旧Twitter)
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年5月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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