飼い主さんと愛犬の絆が深まると、精神的な充実感を感じることができ、愛犬の心の幸せにつながります。愛犬と絆を深めるためには、まず愛犬の性格を知ることから始めましょう。今回は、甘えん坊タイプのコとの絆の深め方について、ドッグトレーナーの藤本聖香先生に解説していただきました。
愛犬と絆を深めるには?
人が誰かといい関係を築きたいと考えたとき、相手の性格に合わせた接し方を心がけるでしょう。それは、犬に対しても同じです。犬にもさまざまな性格があるため、それぞれの性格に合った接し方をすることで、より早く確実に絆を深めることができます。
まずは愛犬の性格の確認から始めてみましょう。
愛犬はどのタイプ? 「甘えん坊タイプ」なのはこんなコ!
愛犬の性格は、下記のチェック項目に当てはまるものが多いですか?
- 飼い主さんに抱っこやおやつの要求をすることが多い
- スキンシップが大好き
- 食事やおもちゃなどの好き嫌いが多い
- 犬よりも人のほうが好き
- 困ったことがあると飼い主さんを頼ることがある
このチェック項目に当てはまるものが多い場合、愛犬は「甘えん坊タイプ」かもしれません。
甘えん坊タイプとの絆の深め方
アピールが強く愛情表現が豊かなため、絆が強そうに見えますが、賢さから悪知恵がはたらき、なんでも飼い主さんに頼ってしまう「わがまま犬」になやすい一面もあります。愛犬の要求を通すだけではなく、飼い主さんの都合もわかってくれるような関係を築けることが、絆が深まっている証になるでしょう。
スキンシップはメリハリをつけて
飼い主さんのことが大好きなゆえにスキンシップを求めがち。しかし、愛犬に要求されるまま答えていると、わがまま犬になってしまう可能性があります。飼い主さんが構えるときだけ構うようにして、愛犬にも我慢をしてもらう時間を作り、我慢後にスキンシップの時間をより楽しみましょう。
できたことをほめる
愛犬のかわいさだけをほめるのは甘やかしになります。愛犬が犬用のベッドでおとなしくしているときなど、いい行動をしているときにほめてあげると、愛犬は「自分の行動を見てくれている!」と感じ、指示に耳を傾けてくれるようになるでしょう。
ほめる要求には“愛の無視”で
飼い主さんが“都合のいい人”になりかけていると感じた場合、愛犬は吠えれば要求が通ると思っています。要求吠えには、心苦しいですが無視をして諦めることを教えることで、アンバランスな関係が正常化して、絆を深めやすくなります。
愛犬の性格に寄り添った接し方を実践し、愛犬の心の幸せを保てるようにしましょう。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2023年11月号『愛犬の心を幸せにする!愛犬の性格別絆が深まる接し方』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。