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よかれと思ってしたことが、犬にとっては迷惑だった!? おせっかいお世話に気をつけよう

犬にとって人との生活にはストレスになる嫌なことがあふれています。気づかないでいると、飼い主さんとの関係が崩れるきっかけになったり、深刻な病気につながったりすることも……。今回は、飼い主さんが愛犬のためを思ってしているお世話が、じつは愛犬のストレスになっているかもしれないケースをご紹介します。犬の行動学に詳しいドッグトレーナーの岡田敏宏先生に聞きました。

散歩中は愛犬を自由に思うまま歩かせている

イラスト/徳丸ゆう
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●次々現れる未知のものに反応して常に緊張状態に!
散歩コースを愛犬主導で歩かせるのは、一見自由でよさそうに見えますが、愛犬は車や自転車、知らない人や犬などが次々に出てくる道を常に気を張った状態で歩かなければならず、苦痛に感じます。

リードは短めに持ち、愛犬と並んで歩くことを心がけて。愛犬にとっての刺激になりそうなものを見つけたら、声をかけてアイコンタクトをしておやつなどを与えながら歩きましょう。

嫌なことをまとめて終わらせようとお手入れを一気にすませる

イラスト/徳丸ゆう
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●逃げられないなか、苦手なことを長時間されるのは強烈なストレス!
シャンプーや爪切りはただでさえ嫌なのに、それらを一気にすませるために長時間拘束されるのは、苦行以外の何ものでもありません。お手入れ嫌いが加速する原因になることも!

歯みがきなら今日は前歯だけ、明日は右奥歯など、一回を短時間ですませたほうが、愛犬への負担が少ないでしょう。一回一回必ずおやつを与えながら行うとうまくいきやすいです。

また、爪切りなど苦手なお手入れを愛犬が眠っているときにやってしまおうとするのは絶対に×。睡眠を邪魔した飼い主さんに不信感をいだきます。噛みなどの攻撃行動が出ることも。

友達犬をつくるために頻繁にドッグランへ通う

イラスト/徳丸ゆう
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●気の合わない犬との交流はストレス!
ほとんどの犬は気の合わない犬との交流は嫌だと感じます。頻繁にドッグランに連れていかれ、苦手な犬の輪に入れられるのは大きなストレスに。犬嫌いになってしまうことも。

ドッグランに入ったら最初はリードをつないだまま慣れさせ、無理にほかの犬の輪に入れることはしないで。しばらくしたら様子を見ながらフリーにしましょう。不安な場合は愛犬をしつけ教室などのパーティで慣れさせてから挑戦しても!

愛情を伝えるために愛犬の頭の上からワシャワシャする

イラスト/徳丸ゆう
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●大げさすぎるなで方が苦手な犬は多い!
手を上から出して愛犬をなでようとすると、愛犬側からは視界に急に手が入ってくるため、警戒しやすいです。毛の流れに逆らうようななで方も苦手な犬が多く嫌と感じます。

愛犬に触れるときは、手を下から出すのが基本。胸元や首まわりなど、犬が触れられてうれしいと感じやすい場所を中心に毛流れに沿ってなでつつ、声がけもして愛情を伝えましょう。

散歩中に苦手な犬が来たら安心させるために抱っこですれ違う

イラスト/徳丸ゆう
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●逃げられない状況で苦手な犬が近づいてくるのは恐怖!
苦手な犬と抱っこされたまますれ違うのは、愛犬にとって身を守るための〝逃げる〞という手段がとれないため、パニックになりやすく噛みなどの攻撃行動が出ることも。飼い主さんへの信頼も揺らぎます。

歩きながらアイコンタクトで飼い主さんに集中させて苦手な犬をスルーするのが王道の方法なので、まずはそれの練習を。とっさに避けたい場合は抱っこしてすぐに距離をとってもOK。
心当たりのある項目はありましたか? 気づいて改善できるのは飼い主さんだけなので、今すぐに確認を!
お話を伺った先生/しつけ教室「Pet LifeConsultingシンビオーシス」代表 岡田敏宏先生
参考/「いぬのきもち」2024年5月号『犬がイヤ!なこと21』
イラスト/徳丸ゆう
文/いぬのきもち編集室
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