犬には、触られると「嫌だな」と感じる体の部位があるようです。触られたくないところを人が触ってしまったときには、しぐさや行動で「嫌だ」というサインを見せていることも。
いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬が「触られたくない」と思っている体の部位は?
犬は、下記のような体の部位を触られるのを嫌がる傾向があります。
・鼻先
・しっぽ
・足先
・耳や肛門周囲(とくに嫌がる傾向がある部位)
これらの部位は感覚が敏感な場所のため、触られることを嫌がる犬が多いです。また、しっぽや肛門周囲(おしり)は犬の弱点でもあるため、とくに触られるのを嫌がるでしょう。
犬は触られたくない部位を触られたときに、次のようなサインを見せている可能性があります。
・触っている人のそばから離れる
・触っている人の手を避ける
・顔や体がこわばる
・威嚇する
これらのサインが見られたときは、無理やり触るなどしないように注意しましょう。
犬が触られて「嬉しい」と思う体の部位は?
一方で、犬は下記のような体の部位を触られると喜ぶコが多い傾向にあります。
・顎下から首にかけて
・耳の付け根から首にかけて
・背中
・お腹(お腹を出して寝転んでいる場合)
触られて嬉しいときには、次のようなしぐさで喜びをあらわしているかもしれません。
・目を細めてリラックスした表情になる
・耳を伏せる
・しっぽを振る
犬が喜ぶ触り方のコツは?
犬が喜ぶ触り方やスキンシップの方法には、いくつかポイントがあります。犬と相手との関係性にもよりますが、次のようなことを意識してみるとよいでしょう。
・犬を驚かせないように手のニオイを嗅がせてみる
・犬に優しく声をかけてから、手のひらや甲で優しくゆっくりと喜ぶ部位をなでてあげる
もし犬がリラックスしている様子だったら、軽くマッサージをするように揉みながらなでるのもよいと思います。犬の様子を見ながら、喜ぶ触り方を見つけてあげられるとよいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/柴田おまめ
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
※記事の内容は2024年11月時点の情報です。