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かまわなさすぎも、かまいすぎもNG? 犬のストレスになる状況とは

「かまってあげられない」のも「かまいすぎる」のも、どちらも犬にとってはストレスの原因になることがあります。そこで今回は、犬がストレスを感じやすい「かまってあげられない」「かまいすぎ」のよくあるシチュエーションについて、家庭犬訓練士の岡田敏宏先生にお話を伺いました。

ストレスになる「かまってあげられない」状況

チワワの快くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

同室にいるのにかまってもらえない

甘えん坊な犬は飼い主さんへの依存度が高くなりがちなため、在宅勤務中など、同室にいるけれどかまってもらえない状況はストレスに。「かまってアピール」も強くなる傾向があります。
犬には“ひとり”で過ごすことも必要なので、仕事中は別室で過ごすかクレートに入れて布をかぶせるなど、空間を分けるようにしましょう。1時間ごとに10分など時間を決めてふれあう時間を設けると、犬も慣れやすいです。

平日はかまえず、休日にたくさん遊ぶ

ストレス発散とスキンシップにつながる遊びは、毎日行うことで満足感を得られます。休日たくさん遊んでも平日かまえない埋め合わせにはならず、かえってストレスに。
理想は毎日10分✕2セット遊ぶことですが、難しければ10分でもいいのでじっくり犬と遊びましょう。ちなみに、時間を長くするよりも回数を多くするほうが犬の満足度は高まります。

1対1でかまえない

アメリカの研究では、犬にも嫉妬の感情があることが判明しています。大好きな飼い主さんが自分以外をかまっていると、愛犬は嫉妬心からストレスになりがちに。
平気そうにしていてもじつは我慢している場合もあるので、愛犬と1対1で向き合う時間を1日10分でもつくり、好きなことをしてあげてください。小さな子どもにかかりっきりだったり、多頭飼いの場合も同様です。

ストレスになる「かまいすぎ」な状況

パピヨンのリッキーくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

睡眠を妨げるなどの写真撮影

犬が熟睡しているようなら撮影しても気付いていないのでストレスはありませんが、撮影中に耳が動くなど反応が見られる場合は、“不快”のサインですので撮影を控えましょう。
また、ほかにも犬が撮影にストレスを感じる状況として、撮るまでのマテが長い、ポーズを強要される、飼い主さんがイライラするなどがあります。

子どもの過剰なふれあい

小さな子どもは加減がわからず犬を執拗にかまいがち。
お子さんが犬との正しいふれあい方を習得できるような年齢であれば、触り方や抱っこの仕方などを教えましょう。難しい場合は、犬を別室で過ごさせたりサークルに入れたりして、お子さんが触れないようにしてください。

ストレスになるかどうかは犬によって異なる

柴のまめ太くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬の状態や気質、性格などで受けるストレスの度合いが異なるため、犬にとってストレスがかかるといわれることも、個体差があります。

愛犬がストレスを感じているかどうかは、行動に表れます。あくびをする、鼻や足をなめるなどのカーミングシグナルといわれる犬のストレスのサインを見逃さないようにしましょう。
「かまってあげられない」ことも「かまいすぎ」も、犬にとってストレスになる可能性があります。
犬にとって本来ストレスとされる状況を知ったうえで、愛犬のストレスサインを見逃さないことが大切です。
お話を伺った先生/岡田敏宏先生(「Pet Life Consulting シンビオーシス」代表 家庭犬訓練士 動物看護士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 トリマー ペット共生住宅管理士)
参考/「いぬのきもち」2025年5月号『我慢させている?意外と大丈夫?うちのコにとってこれってストレス?』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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