大きな音や洋服は犬にとってストレス？ストレスを減らす対処法を知ろう

日常生活のなかで、「この状況は愛犬にとってストレス？」と疑問に思う場面に出くわすことはありませんか？　そこで今回は、「大きな音」と「洋服やエリザベスカラー」に注目。これらが犬にとってストレスになるのか、ドッグトレーナーの岡田敏宏先生にお話を伺いました。

聞きなれない大きな音はストレスに

近所で工事が始まり騒音が発生するようなシチュエーションは、犬にとって大きなストレスです。聴覚にすぐれた犬にとって、工事現場の大きな金属音や重機の重低音は聴覚に強く響き不快です。また、これまでに聞きなれない音なので不安感も大きく、強いストレスに。工事が長期になるほど深刻になる傾向があります。

対策は「音を遮る」&「意識をそらす」

聞きなれない大きな音によるストレスは、音を遮り犬の意識をそらすことで対策しましょう。あれば、窓のシャッターや厚手のカーテンを閉めたり、音源から離れた部屋に愛犬を移動させたりして音を遮ります。さらに、特別なおやつを入れた知育おもちゃを与えるなどして、愛犬の意識を音からそらしましょう。

音の原因がわかる場合は気にしていないケースも

例えば、同居猫が毎晩運動会を行うなど、騒がしくても愛犬が“いつものこと”として慣れていて、その原因も理解して気にせず眠れているようなケースであれば、心配しなくてもよいでしょう。ただし、聞きなれた音でも警戒心が強い犬などは気にする場合があるので、眠れず気にしているようなら別室で寝かせるなどの対策が必要です。

洋服やエリザベスカラーをつけるときは

洋服やエリザベスカラーなど、犬が装着するものすべてにいえますが、つけたとき嫌がるそぶりがないならストレスはほぼないでしょう。また、犬が違和感のない素材を選ぶようにすることで、ストレスの軽減に役立ちます。

ストレスになるかどうかは個体差あり

犬にとってストレスがかかるといわれることも、犬の状態や気質、性格などで受けるストレスの度合いが異なるため、ストレスになるかどうかには個体差があります。

犬がストレスを感じているかどうかは、行動にあらわれます。あくびをする、鼻や足をなめるなどの行動は、カーミングシグナルといわれる犬のストレスのサイン。続くと心身の病気に繋がる可能性があるため、これらのサインを見逃さないことが大切です。

愛犬をストレスから守るためには、犬にとって本来ストレスとされる状況を知ったうえで、愛犬のサインをいち早くキャッチすることがポイントといえるでしょう。

お話を伺った先生／岡田敏宏先生（「Pet Life Consulting シンビオーシス」代表家庭犬訓練士動物看護士 2級ファイナンシャル・プランニング技能士トリマーペット共生住宅管理士）
参考／「いぬのきもち」2025年5月号『我慢させている？意外と大丈夫？うちのコにとってこれってストレス？』
文／寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

CATEGORY 犬と暮らす

2025/06/10 UP DATE