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「シニア犬の睡眠Q&A」睡眠の質チェックリストも

犬はシニア期になると、睡眠の質にどのような変化があるのでしょうか? 今回は、シニア犬の睡眠に関する疑問を4つ取り上げ、獣医師の佐々木彩子先生に伺いました。睡眠の質のチェックポイントもご紹介するので、あわせて参考にしてみてくださいね。

(1)年を重ねると犬の睡眠ってどうなるの?

チワワのチオンちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
睡眠は、体を休ませて回復させるための時間です。しかし、犬は加齢とともに寝つきが悪くなったり、回復に時間がかかって睡眠時間が長くなったりする傾向に。

また、加齢によって膀胱の筋肉がかたくなると、膀胱内にオシッコをためられる量が減少するため、排せつの間隔が短くなり、途中で目覚めやすくなることもあるでしょう。

犬の平均睡眠時は12~15時間といわれていますが、うまく熟睡ができていない場合、20時間以上眠る犬もいるようです。

(2)睡眠の質が悪いとシニア犬はどうなるの?

柴のりくくん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
睡眠は日中の疲労を回復し、免疫機能を正常に保つ働きがあります。睡眠の質が低下すると、疲労やストレスを短時間の睡眠で解消することが難しくなり、体にため込みがちに。その結果、健康寿命に悪影響を及ぼすことがあります。

(3)シニア犬に昼寝をさせすぎるのはよくない?

ミニチュア・ピンシャーのチャーリーくん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
シニア犬が昼寝をしていたとしても、夜に眠れているようであれば問題ありません。ただし、3時間以上続けての昼寝は本格的な睡眠に移行して夜の睡眠に悪影響を与えることがあるため、声をかけて起こしてあげてもよいでしょう。

(4)シニア犬の病気で睡眠に悪影響が出るものはある?

Mix(小型犬)の萌花ちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
加齢で認知機能が低下すると、夜鳴きなどが起こって熟睡が難しくなることがあります。

また、かゆみなどで睡眠を妨げる皮膚炎、排せつの間隔が短くなる膀胱炎、代謝機能に影響を与えて睡眠時間が増える甲状腺機能低下症、まれですが眠っている間に呼吸停止を繰りかえす無呼吸症候群(睡眠関連呼吸障害)など。睡眠の質を低下させる病気かもしれません。

愛犬の睡眠の質をチェック!

Mix(小型犬)のむぎくん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
最後に、愛犬が質の高い睡眠をとれているかどうかのチェックリストをご紹介します。

□20時間以上寝ている
□一度起きるとしばらく寝つけない
□昼寝が長く、夜は寝つきが悪い
□頻繁に寝返りをする
□少しの物音ですぐ起きる
□夜鳴きをする
□飼い主さんが夜更かしぎみ
上記に1つでも当てはまる場合は、何か対策をとる必要があるかもしれません。愛犬の睡眠で気になることがあるときは、獣医師に相談してみましょう。
お話を伺った先生/佐々木彩子先生(「キュティア老犬クリニック」獣医師 獣医中医師1級・獣医推拿整体師 日本獣医中医師協会所属)
参考/「いぬのきもち」2025年5月号『質の高い眠りで長生きを目指そう! シニア犬の睡眠のためにできること』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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