犬と暮らす
UP DATE
ボートレーサーを引退し第2の人生に「保護犬ボランティア」を選んだ愛犬家 疲弊する人たちを見て考えたこととは
ボートレーサーを引退し、犬の預かりボランティアで幸せのループを育む
1997年、ボートレーサーとしてデビュー。選手として活躍するかたわら、女子選手に有志を募り、動物愛護ユニット「Happy Animals」を結成。競技会場でのチャリティグッズ販売など保護犬のための活動に取り組む。2020年、引退。山口県防府市に居を移し、地域の動物保護団体などと連携しながら「もふらぼvillage」として保護犬猫の預かりボランティアを行っている。インスタグラム:@hanamops
選手生活から一転。人生の舵を大きく切った
「30代後半に、保護犬のためのチャリティイベントを競艇場で行ったのが初めての愛護活動。ずっと犬のために何かをしたいと思っていたけれど、それまで選手生活で手いっぱいでした。このときの私は、自分は何をしているんだろうって考えることが増えていた。ボートレーサーという職業柄、常に体じゅうが痛くて、どんなにお金を稼いだところで減量のためおいしいものひとつ食べられない。自分が本当にしたいことをと思い、一歩を踏み出した感じでした」
池田さんは、幼少のころから実家近くで盆栽店を営む祖父母の家によく出入りしていました。広い敷地にはたくさんの犬がいて、物心がついたころにはいつも犬と遊んでいたといいます。中学2年生のときには念願かなって〝自分の犬〞を迎え、19年という年月をともに過ごしました。競艇選手とは別に、大の愛犬家という側面ももっていたのです。
疲弊する人たちを見て何が必要かを考えた
健全な心と体をもって犬たちと向き合い、幸せの相乗効果をつくり出す一助となりたい!
「ゲストには愛犬と心地よい時間を過ごしてもらい、ついでに私の預かりボランティアの様子ものぞいて見てもらえたら。活動の輪を少しずつでも広げていきたい。そのためにも、私自身の心と体が健全であることも大事にした暮らしを送っています」
池田さんからのメッセージ
写真提供/池田明美さん
文/川本央子
UP DATE