犬が飼い主さんに見せる「大好き！」の愛情サインは？　しぐさや行動について獣医師が解説

愛犬のしぐさや行動から、飼い主さんへの「大好き！」の気持ちが感じられたら嬉しいですよね！

【調査】愛犬から「大好き！」と伝えられていると感じる瞬間はある？

いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん262名に「愛犬から『大好き！』と伝えられていると感じる瞬間はあるか」アンケート調査を実施。すると、飼い主さんの96%が「ある」と回答する結果になりました。

【体験談】愛犬のどのような姿を見て、「大好き！」の気持ちを伝えられていると感じた？

多くの飼い主さんが、「愛犬から『大好き！』と伝えられていると感じた瞬間がある」と回答しましたが、愛犬のどのような姿を見てそう感じたのでしょうか。

飼い主さんたちに話を聞くと、次のようなエピソードが寄せられました。

帰宅したときの愛犬の反応を見て

「帰宅したときにしっぽをブンブン振りながら、いっぱいスリスリしてくれる」

「帰宅するとしっぽプリプリで飛んできます」

「顔をペロペロなめに来るとき。帰ってきたときのお出迎えが、毎日全力でしっぽを振ってくれる」

「お留守番をさせて帰ったとき。甘えたやわらかい声でピョンピョンしながら寄ってきてくれるとき」

「家に戻って来たときに、笑顔で走って迎えに来てくれた」

「毎日、家に帰ってきたときは、窓から外を見て待っている。そして玄関でしっぽを振って、お出迎えしてくれるときに感じます」

散歩中の愛犬の反応を見て

「散歩のとき、自分を見上げて『お散歩楽しいね』と伝えていると感じたとき」

「お散歩してるときに嬉しそうに振り向いて笑顔を見せてくれたり、何かしてあげた後にペロペロなめてくれるとき」

「散歩のとき、ママの目をチラチラ見る」

「お散歩の帰りの車の中で、まるで『ありがとう！　楽しかったね！』と言っているように見つめてきたり、体を寄せてきたりする」

普段の何気ない瞬間に

「そばに寄ってきてゴロンともたれかかってくるところ」

「目が合ってこちらがニコッと笑うと、名前を呼んでないのに笑顔で駆け寄ってくる」

「じっと見つめながら笑顔。体をすりつけてくる。なんでもないときにちょんと触りにくる」

「必ず近くに来ると、どこか体の一部をくっつけてきます。最近は、ソファやテーブルに私が着くとついてきて、足元におしりをくっつけて座っています。なで始めるとお腹を出してくるのでなでますが、納得するまでそこから動きません……。1時間超えることもあります」

「見つめられて、チューしてきたとき」

「愛犬がこちらをずっと見つめていて、目が合うと飛んできて口や顔をなめてきます。そのときのしっぽの振りがブン回すという感じで、半端ないです」

「アイコンタクトが取れたとき。しっぽを振って喜んでくれているとき。口角が上がっているとき」

「暑い中でピトッってくっついてくるとき。甘えんぼさんだなーと、嬉しくなる」

愛犬のお世話をしたあとに

「おしっこシートを替えてあげると、背中にまわりスリスリしてくれます」

「おやつをあげたり、ごはんを食べたり何か嬉しいことをしてあげた後、しっぽを振りながら体をこすり付けてペロペロしてくれるところ」

「ごはんの後、わざわざ来て必ず膝の後ろを鼻で突っついてくるのが、ごちそうさまに見える（笑）」

「好きなおやつを食べ終えた後、私のほうへ向かってトコトコ歩いて来て、舌を出してきたとき」

ほかにも、こんなエピソードが！

「トリミングのお迎えに行ったとき、しっぽを振り切れるくらいフリフリして飛んでくるとき。よくしっぽをフリフリしますが」

「頭をかしげながら、真剣に話を聞いてくれているとき」

「膝の上で、ウルウルした目でじーっと見つめて甘えてくるとき」

「足元で安心したように寝ているとき」

「鼻や前足でツンツンと甘えてきます」

「散歩が楽しかったとき、今日はサイコーに楽しかったと喜びダンスを見せてくれるとき。大切なぬいぐるみを渡してくれたとき」

「常に甘えて、かまってほしくピッタリといる」

「甘え方とヤキモチが、2頭とも尋常じゃないぐらい激しい。猫の頭突きぐらい擦り寄って来る。べったり引っ付いて眠る。何がなんでも膝に乗る、ついてくる。目をしっかり見ながら顔中を丁寧になめ回す。一日中飼い主の手足や顔、どこかをなめている」

【獣医師解説】犬が飼い主さんに見せる「大好き！」の愛情サインとは

アンケートの結果、「愛犬から『大好き！』の気持ちを伝えられていると感じる瞬間」について、さまざまなエピソードが寄せられました。

実際、犬が飼い主さんに「大好き！」というような愛情の気持ちを伝えようとするときに、どのようなしぐさや行動を見せることが多いのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。

岡本先生：
「飼い主さんたちの回答にもありましたが、犬は『大好き！』の気持ちを伝えようとするときに、以下のようなしぐさや行動を見せると思います。

・帰宅を喜んでくれる
・散歩中や遊びの際にアイコンタクトをしてくる
・そばに寄ってきてくつろいでくれる
・前足や鼻先でツンツンして甘えたり、『かまってほしい』とアピールをしてくる

上記のように、自分の気持ちを飼い主さんに伝えるのが上手であったり、積極的に伝えたい（アピールしたい）と行動するような犬がいますが、それはそのコの個性によるものだと考えられます」

飼い主さんが愛犬に「大好き」の気持ちを伝えたい場合は、どんなことを心がけるとよい？

岡本先生：
「飼い主さんが愛犬に『大好き』というような愛情を伝えたい場合は、下記のようなコミュニケーションをしてみるとよいでしょう。

・愛犬の名前をたくさん呼ぶ
・愛犬に合わせたスキンシップや遊びをなるべく積極的に行う
・日常的に飼い主さんからもアイコンタクトをとるようにする

ぜひ意識してみてくださいね」

（監修：いぬのきもち獣医師相談室　獣医師・岡本りさ先生）
いぬのきもちWEB MAGAZINE『愛犬からの「ありがとう」に関するアンケート』
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年9月時点の情報です。
取材・文／雨宮カイ