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もしかしたら法律違反かも!? 愛犬と飼い主さんを守る法律とは

飼い主さんと愛犬の暮らしには、たくさんの法律が関わっています。日々の暮らしを守ってくれる法律や、事故やトラブルに巻き込まれたときに助けてくれる法律など、愛犬との暮らしに関わる法律について知っておくことが大切です。今回は、日々の暮らしの中で、法律違反に当たるかもしれないことを弁護士の渋谷寛先生に教えていただきました。

※この特集では、犬をめぐる法律問題について解説しています。解説はひとつの例にすぎず、まったく同一の解決・判決を保証するものではありません。個々の事件の解決策は、その当事者に、判決については裁判所に委ねられます。

ひどすぎる吠え声は不法行為にあたる!?

トイ・プードルのうめくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の吠え声自体が不法行為(=法律違反)にはあたることはありませんが、夜間に吠え続けたり、近隣住民の健康に悪影響を及ぼしたりなど、損害を与えた場合は不法行為の可能性があります。
閑静な住宅街で朝から晩まで連日4頭の犬が吠え続け、近隣住民に精神的苦痛を与えた例では、1人あたり30万円の損害請求が認められた事例も。(平成7年2月1日東京地裁判決)

予防接種を受けないと狂犬病予防違反になる!?

ジャック・ラッセル・テリアの冬悟くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんは、愛犬に狂犬病の予防接種を毎年1回受けさせる義務があります。
違反した場合は、狂犬病予防違反として、20万円以下の罰金対象に。いぬ友や知人が該当する場合、告発することも可能です。2022年には、狂犬病予防違反として135件もの検挙数が報告されています。

※接種は義務ですが、犬の体調によって、獣医師の判断で猶予を行い証明書を発行する場合もあります。
※出典:警視庁「令和4年における生活経済事犯の検挙状況等について」。

車の運転中に窓から犬の顔を出すのは道路交通法違反!?

トイ・プードルのモカちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬の顔を窓から出した状態で車を走行させると、車両の安全を害する行為とみなされ、道路交通法違反にあたる可能性があります。
同様の理由で、愛犬を膝の上に乗せた状態で運転する行為や、愛犬を片手で抱っこしながら走行する行為も道路交通法違反にあたる可能性が。

犬のウンチを放置するのは条例違反にあたる!?

ジャック・ラッセル・テリアのしいたけくん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬のウンチを公共の場所に放置した場合、条例違反に当たる可能性があります。
条例とは、普通地方公共団体の区域内で適用される自治立法のことで、犬のウンチの放置が条例で禁止されている場合、罰金が科せられることも。
悪質な場合は、軽犯罪法違反となる可能性もあります。
いざというときのために、知っておくとよいですね。
お話を伺った先生/渋谷寛先生(弁護士 渋谷総合法律事務所 ペット法学会事務局長)
参考/「いぬのきもち」2024年3月号『「こんなときどうなる?がいっぱい!愛犬と飼い主さんを守るいぬの法律』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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