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子犬の興奮「やめさせたほうがいい興奮とやめさせなくていい興奮」の違いは?

犬にとって、興奮すること自体はストレスの発散になり、悪いことではありません。とはいえ、興奮の度合いと状況によってはストップが必要な場合も。やめさせたほうがいい興奮とやめさせなくていい興奮の見分け方を、ドッグトレーナーの荒井隆嘉先生に教えていただきました。

やめさせたほうがいい興奮とは?

●周囲に迷惑がかかる
●飼い主さんの手に負えない
●犬自身に負担がかかる

犬の興奮は「周囲にとって」「飼い主さんにとって」「犬自身にとって」負担になっていないか、考えることが大切。いずれかに負担がかかるような興奮は、「やめさせたほうがいい興奮」といえるでしょう。逆にそれ以外の興奮は、ストレス発散にもなるので見守ってOKです。

人に飛びつく

飛びつきグセがあると、子どもやお年寄りを転倒させるなど思わぬ事故になることがあるので中・大型犬はとくに注意が必要です。愛犬の骨や関節の負担にも。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

飼い主さんを無視して走り回る

飼い主さんの指示を聞き入れられないほど興奮して走り回っていると、予期せぬほうへ行ってしまい、まわりの人や愛犬自身に危険が及ぶことも。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

激しく吠え続ける

吠えが激しかったり、夜遅い時間に吠えたりすると、近隣の迷惑に。 また、踏ん張って激しく吠え続けると、愛犬の腰に負担がかかります。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

人や犬に突進する

勢いよく突進すると、リードを持つ飼い主さんが転倒したり、交通事故にあう危険性があります。相手の人や犬を怖がらせてしまうことも。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

タテにジャンプする

興奮して後ろ足で立ってタテにジャンプすることは、愛犬の足や関節の大きな負担に。繰り返しているうちに骨・関節の病気の原因にもなります。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

やめさせなくていい興奮

少し走り回る

子犬によく見られる、パワーを発散させるための興奮ですが、飼い主さんの指示で走りやむことができるなら問題ありません。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

しっぽをフリフリ

しっぽを振るくらいなら、やめさせなくてもいい興奮。徐々に興奮しすぎないか様子を見ながら、興奮がおさまるのを待ちましょう。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

2~3回吠える

数回吠えて吠えやむようなら、やめさせなくても大丈夫。ただ、飼い主さんにおねだりして吠えているようなら、応えないようにして。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき

飼い主さんへ駆け寄る

興奮して飼い主さんのほうへ走り寄ってくることがありますが、激しく吠えたり飛びついたりしなければ、問題ありません。
撮影/尾﨑たまき
撮影/尾﨑たまき
「やめさせたほうがいい興奮」だけでなく、「やめさせなくていい興奮」を知っておけば、必要以上に行動を制限されて愛犬がストレスを感じることも減りそう。ぜひ覚えておいてくださいね。
お話を伺った先生/しつけ教室DOGLY代表。日本動物病院協会認定家庭犬インストラクター 荒井隆嘉先生
参考/「いぬのきもち」2024年5月号『子犬の興奮を止める秘伝しつけ5』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
※登場するモデル犬には、興奮する犬を演じてもらっています。
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