「見事な脱力っぷり」大好きな畳の上でおなか丸出しの“ヘソ天”する柴犬からわかる心理は？｜獣医師解説

愛犬の無防備な姿に、心から癒される！

畳の上で「でーーーん」とくつろいでいるのは、X（旧Twitter）ユーザー@SKotsuさんの愛犬・こつめちゃん（取材時5才／柴犬）。

おなか丸出しの無防備な“ヘソ天姿”に、なんとも穏やかな時間を感じるこちらの一枚。当時はどのような様子だったのでしょうか。

飼い主さんに話を聞くと、この写真を撮ったのは、とある月曜日の朝だったそう。週明けということもあり、いつもより慌ただしく過ごしていたのだとか。飼い主さんはどんなに忙しいときでも、普段からこつめちゃんの様子を気にかけて、部屋のどこにいるのか常に姿を探しているといいます。

この日、飼い主さんの目に入ってきたのは、畳の上でくつろぐこのヘソ天姿のこつめちゃん。飼い主さんは当時のこつめちゃんの様子を思い返し、「バタバタと家中走り回る飼い主などに目もくれない“脱力っぷり”だった」と話します。

「『そんなに頑張らなくてもいいんだよ』と語りかけてくれているようだった」

別の日の畳で眠るこつめちゃん。足を上げてクロスして壁にペタッとする「足上げ寝」をしていたそう。

当時のこつめちゃんは、忙しくしている飼い主さんをじーーっと目で追いかけていたのだそう。まわりの状況を把握しようとしながらも、大胆にくつろぐこつめちゃんの姿を見て、飼い主さんはこのように感じたといいます。

飼い主さん：
「ヘソ天で脱力しているこつめの姿は、『そんなに張り詰めて頑張らなくてもいいんだよ。ゆるっといこうよ！』と語りかけてくれているように見えました。日々の忙しさに追われてついつい自分を見失いそうになりますが、そんなこつめの姿を見ると、ピンと張りつめた飼い主の心を優しくときほぐしてくれるんです。

あらためて、こつめの存在の大きさを実感する瞬間ですね。間違いなくかけがえのない存在です」

ヘソ天は場所を問わず、家中どこでも！

こつめちゃんは、子犬のころからよくヘソ天をしていたそう。ケージの中に置いてあるペットベッドの上から始まり、今では家中のいろいろな場所で見られるようになったといいます。

フローリングの床の上や柔らかいラグの上のほか、階段下でヘソ天をしていることも。あまりに階段にピッタリ沿って寝転がっていると、飼い主さんは「あれ、階段がひとつ増えた!?」なんて見間違えてしまうのだとか（笑）

ほかにも、飼い主さん家族がよく通る通路のど真ん中でもお構いなしに、こつめちゃんは堂々とヘソ天をしているようです。

畳でまったりするこつめちゃん — 「日本犬　やっぱり畳が落ち着くの」と飼い主さん。

なかでも、こつめちゃんのお気に入りは畳の上とのこと。「ヘソ天でなくても、“The 日本犬”と言いたくなるくらい、和室にいる」と飼い主さんは話しています。

飼い主さん：
「こつめは畳のイグサ本来の匂いや柔らかさ、あたたかさなどが好きなんだと思います。畳の上に寝転がっては外を眺めて“警備”をしてくれたり、ゴロンとヘソ天してお昼寝したりなど、その時々の時間を過ごしています」

【獣医師解説】どんな場所でもおなか丸出しの“ヘソ天”をする犬の心理

こつめちゃんは、畳の上でおなか丸出しの無防備な“ヘソ天姿”でくつろいでいました。飼い主さんいわく、「バタバタと家中走り回る飼い主などに目もくれない“脱力っぷり”だった」とのことですが、犬のこの様子からはどのようなことがわかるのでしょうか。

いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に聞きました。

山口先生：
「こつめちゃんはリラックスしていますね。マイペースな性格であることや、おうちにとても安心感を抱いていることがうかがえます。

こつめちゃんは家中のどんな場所でもヘソ天するとのことですが、割とおおらかでマイペースなコなのだと思います。ひとりも好きだけれど、ご家族の様子を感じつつくつろぐのも好きなのかもしれませんね」

（監修：いぬのきもち獣医師相談室　獣医師・山口みき先生）
写真提供・取材協力／@SKotsuさん／X（旧Twitter）
取材・文・構成／雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年6月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。