人と犬では食性も体の構造も異なります。人と違って構造的にかかりやすかったり、飼い主さんが気づきにくい病気もあります。違いを踏まえて注意しましょう。日本獣医生命科学大学獣医解剖学研究室准教授の大塚裕忠先生に伺いました。
犬は肺の分かれ目が深くて動きやすいので肺捻転になりやすい
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犬も人も、肺は肺葉と呼ばれる袋に分かれていますが、人の5つに対し、犬は7つに分かれています。これは走るときに背骨に沿って動きやすいためといわれていますが、動きが激しすぎるとまれにねじれて肺捻転を起こすことも。
寄生されやすい環境だからフィラリアが悪化しやすい
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フィラリアは人も感染する寄生虫ですが、人の体内では成虫になる前に死ぬことが多いです。一方、犬の体は寄生に適した環境といわれています。寄生されると、体内で成長した虫が心臓にまで入りこみ、心臓で子虫を産んで増殖していくことが。
分解酵素が人と異なるので薬物が分解できず中毒になりやすい
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人の肝臓にはアセチル抱合という薬物や毒素を分解する働きがありますが、犬にはなく、摂取すると中毒を引き起こす物質も多いです。人用の解熱薬を犬に与えると、肝障害などの重篤な中毒症状を引き起こすおそれが。
犬は胃が水平につながっているので嘔吐しやすい
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人の胃は食道から垂直につながっていますが、犬は水平につながっているうえ、食道と胃のつなぎ目が人よりゆるいため、嘔吐しやすくなっています。未消化のものを吐いた場合は食道を傷つけることがあるため要注意。
人より腸が短いので下痢しやすい
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人は野菜や穀物などを腸の中で発酵させて効率的に消化するために腸が長くなっていますが、犬は肉食寄りの雑食で、腸が短くなっています。そのため消化不良を起こしやすく、食物繊維を多く含む食材など、与えすぎると下痢を起こすものも多いです。
人と犬の体にはたくさんの違いがありますが、違いを理解して寄り添うことで日々の健康管理に役立てられます。確認してみてくださいね。
お話を伺った先生/大塚裕忠先生(日本獣医生命科学大学獣医解剖学研究室准教授 昭和医科大学兼任講師 博士(歯学))
参考/「いぬのきもち」2026年6月号『人と違う体のしくみとかかりやすい病気』
文/いぬのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。