犬を飼ううえで直面する問題の1つが、避妊・去勢手術です。今回は避妊・去勢手術に関するアンケート結果や、手術を「受けた」「迷っている」「受けない」の3つのケースの体験談をご紹介します。愛犬の手術について悩んでいる飼い主さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
どれくらいの飼い主さんが避妊・去勢手術を受けているの?
2016年11月、「いぬのきもち」で116名の飼い主さんに実施したアンケートによると、「愛犬は避妊・去勢手術を受けましたか?」という設問に、「受けた」もしくは「受ける予定」と回答した飼い主さんの割合は、あわせて72.4%でした。また「迷っている」と回答した飼い主さんは13.8%、「受けない」と回答した飼い主さんは12.9%という結果に。
それでは、「受けた」「迷っている」「受けない」それぞれのケースの体験談をみてみましょう。
避妊・去勢手術を「受けた」飼い主さんの体験談
子宮や卵巣の病気を防ぐために避妊手術を受けた
避妊すると病気予防になると聞き、手術を受けることに。麻酔事故についての不安もありましたが、獣医師と相談しながら解消することができました。術後、「子犬を産ませてあげたかった気もする」「体を傷つけてしまった」など少し後悔するときもありますが、病気予防になったのはよかったと思っています。
(山口県 Kさん/愛犬 アメリカン・コッカー・スパニエル)
発情期のストレスなどを考慮して避妊手術を受けた
子犬を産ませたかったので手術を迷っていましたが、発情期中は愛犬と外出しにくくお世話も意外と大変だということ、発情期の愛犬に対して未去勢のオスが異様に興奮する様子に驚いたことなどから、手術を決断しました。術後、発情に伴うストレスはなくなりましたが、これが正解だったかどうかは答えが出せません。
(東京都 Sさん/愛犬 ミニチュア・ダックスフンド)
病気予防とマーキング対策のために去勢手術を受けた
病気や性的ストレスの予防になるとは聞いていたものの、本能的なものを手術で奪ってしまうことに対して悩んでいました。しかし、マーキング癖のひどさやマウンティグを頻繁にしていたことから、手術を実施。術後はどちらもおさまったため、受けてよかったと思っています。
(神奈川県 Mさん/愛犬 ポメラニアン)
避妊・去勢手術を「迷っている」飼い主さんの体験談
子犬を産ませるか避妊手術をするかで迷っている
メスなので一度は子犬を産ませたいと考えていますが、発情中のお世話は手間がかかりますし、病気予防のためには早めに手術したほうがいいとも聞いて迷っています。出産に適した体になる2才くらいまで、手術するか子犬を産ませるかで悩みそうです。
(岐阜県 Kさん/愛犬 トイ・プードル)
成長期の体への影響が心配で去勢手術を迷っている
去勢手術を受ければ、おとなしくなって寿命も少し伸びると聞きましたが、成長期の体になにか悪い影響を与えたら嫌だなと思い、なかなか踏み切れません。手術自体のリスクも年をとるほど高まるそうなので、やるなら早めがいいとは感じているのですが…。
(奈良県 Fさん/愛犬 秋田)
避妊・去勢手術を「受けない」飼い主さんの体験談
子犬を産ませたいので今は避妊手術を受けない
愛犬に子犬を産ませたいと考えているため、今は避妊手術を受けません。獣医師からメス特有の病気のリスクが高まるという指摘もありましたが、必ず病気になるというわけではないので、やはり受けないつもりです。
(東京都 Kさん/愛犬 柴)
今まで飼ってきた犬と同様に去勢手術を受けない
外飼いではないし、不用意にメス犬に近づけないようにすれば、去勢の必要はないかなと考えています。過去に飼っていた犬もすべて未去勢・未避妊だったので、手術を受けさせなければという感覚もありません。手術に全身麻酔が必要なことも、受けない理由の1つです。
(茨城県 Hさん/愛犬 シー・ズー)
避妊・去勢手術を受ける・受けないは飼い主さんの自由であり、考え方も人それぞれです。避妊・去勢手術のメリット・デメリットをよく理解したうえで、愛犬と飼い主さんにとってベストな選択ができるよう、じっくりと考えてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2017年4月号『受ける?受けない?決断の理由を教えて!避妊・去勢手術 みんなの体験談」(監修:東京動物医療センター副院長 南直秀先生)
文/nekonote
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。