どんな犬にも有効!?犬と仲良くなる極意って?
「動物行動学」とは、動物の行動やしぐさなどを研究し、そこからその動物の特性や心理を探っていく学問のこと。特に、古くから人間のパートナーとして一緒に生きてきた犬では、近年その研究もどんどん進んできています。そんな動物行動学のプロが、犬の行動を研究するうちに分かった「犬と仲良くなるための極意」を、厳選してご紹介します!
教えてくれたのは……増田宏司先生
獣医師。獣医学博士。東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授。動物行動学を通して、愛犬と飼い主さんの双方が幸せに暮らせるよう研究している。「アジリティ大会などを見に行くと、競技中の犬からも見つめられてしまうので、競技大会には行けないんです」と語るほど、犬に好かれやすいそう。
1.とにかくゆっくり動く
イラスト/Rica
犬は警戒心が強いので、すばやい動きや、予測できない動きをするものは苦手に思いがちです。犬と接するときは、意識的に動きましょう。ゆったりとした動きをみているうちに警戒心も薄まり、リラックスしてくれやすくなります。
2.話す位置は隣をキープ
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正面から顔を合わせて話して仲良くなろうと、つい犬の正面から向き合ってしまいがちですが、実はNG! 犬にとって正面から顔を合わせるのは、ケンカのサインと思われることがあるんです。仲良くなりたいときは、犬の隣に座って話しかけるのがオススメです。
3.「下手(したて)」に出る
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犬と人では体格も異なります。慣れていない人はいきなり犬の頭の上から手を近づけて犬の頭を撫でがちですが、これでは「自分のほうが大きいんだぞ」と犬を威圧してしまいます。犬と接するときは、手は犬の顔より下から近づけましょう。
4.ほめてほめてほめまくる
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犬も人と同様、ほめられたり、気持ちに共感してもらえればうれしい気持ちになります。ほめて損なことは何もありません。「かわいいね」「イイコだね」「楽しいね」など、どんなことでもいいので、とにかく犬に声をかけましょう。
5.一気に仲良くなろうと焦らない
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さまざまな性格の犬がいますので、なかには仲良くなるまでに時間がかかるタイプもいます。早く仲良くなりたいからと、焦ってグイグイいくのは厳禁! 相手の犬の気持ちを尊重し、じっくり関係を築きましょう。どんなに時間がかかっても、最終的に仲良くなれればOKです。
「極意」を意識して、もっと犬と仲良しに♡
いかがでしたか? 動物行動学をヒントに、犬と仲良くなるための極意を厳選してお届けしました。どんなタイプの犬と接するときでも使えるワザですので、ぜひ試してみてくださいね♪
参考/『いぬのきもち』2019年6月号「”犬たらし”に学ぶ♡愛犬と絆を深めるコツ」(監修:獣医師・獣医学博士 増田宏司先生)
イラスト/Rica
文/影山エマ