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里親募集をしていた3才の成犬と家族に 「先代犬がバトンを渡してくれた」と感じた運命の出会いとは
「偶然かもしれませんが、先代犬・メロディーがバトンを渡してくれて、れんと出会わせてくれたように思うんです」
こう話すのは、Instagramユーザーの@renren201822さん。

現在の愛犬・れんくん(♂/取材当時、推定4才)は保護犬でした。飼い主さんご家族は、れんくんとの出会いは運命だったと感じているといいます。
先代犬との別れを経験。「いつかまた犬と暮らせたら」と思っていたときに、れんくんと出会うことに

2021年4月17日、先代犬・メロディーちゃん(ミニチュア・ダックスフンド/享年15才)が亡くなり、飼い主さんご家族は深い悲しみのなかにいました。
これまでたくさんの時間を共有し、犬と暮らす喜びを教えてくれたメロディーちゃん。別れはつらいものでしたが、飼い主さんは次第に「またいつか犬と暮らせる日がくればいいな。もしその日が来たら、保護犬を家族に迎えたいな」という思いを抱くようになっていました。
ある日、飼い主さんが何気なく保護犬の里親募集サイトを見ていると、当時推定3才のれんくんが新しい家族を探していることを目にします。れんくんのことが気になった飼い主さんは、頭から離れなくなってしまったといいます。

飼い主さん:
「れんは静岡市で犬の保護活動をされている方のところにいました。写真に写るれんはとても表情豊かで、『なんとなく人に近い!?』と思いながら見ていました。
れんのことがとても気になっていたのですが、まだメロディーが亡くなって数カ月。家族みんな、新しいコを迎える気持ちではないかもしれないし、反対されるかな…そんなことを考えていたので、すぐに問い合わせはできずにいました」

その後、れんくんは他のお宅へトライアルに行くことが決まります。そのことを知った飼い主さんは一度は諦めるも、しばらくして再びれんくんの里親募集情報を目にしたのだそう。れんくんは事情があって、保護主さんの元に戻ってきていたのでした。
飼い主さんは「このチャンスを逃してはいけない!」と家族に相談し、保護主さんに問い合わせをしてみたそうです。
飼い主さん:
「保護主さんといろいろお話をし、そのときにれんは布を食べてしまう癖があると聞いて、正直不安もありました。でもそれ以上に、れんと家族になりたいという気持ちのほうが強かったですね」
メロディーちゃんが「バトンを渡してくれた」と感じる出来事が

飼い主さんはのちに保護主さんのブログを見て知ったそうですが、れんくんは先代犬のメロディーちゃんが亡くなった日に、茨城県から飼い主さん家族が住んでいる静岡県へとやってきたそうです。
飼い主さんはこのことを知り、「メロディーがバトンを渡してくれたような気がして、『れんはうちのコになる』と確信した」といいます。
お見合いと家庭訪問を経て、2021年7月末にれんくんのトライアルを開始したご家族。その後、れんくんの正式譲渡が決まったのでした。
れんくんはたくさんの幸せをもたらす存在に

嬉しいときは本当に嬉しそうにしていたり、雨の日はあからさまにテンションが下がっていたりと、表情豊かでとてもわかりやすいコだというれんくん。「ダメだよ」と言ったことはしっかりと守ってくれる、とても賢いコでもあるそうです。
家族になったばかりの頃は、寝ているときになでると怒ることもあったそうですが、今ではご家族にくっついて寝るようになったそう。甘え方が少しずつわかってきたのか、今ではかなりの甘えん坊さんなのだとか。
れんくんとの出会いに関わってくれたすべての人に、感謝の気持ちでいっぱいだと話す飼い主さん。れんくんと家族になって約半年が経過しますが、ご家族はれんくんからたくさんの幸せをもらっているといいます。
飼い主さん:
「2021年は家族にとって、とても精神的にも大変な時期でした。みなさんによく『れんくんは助けられて幸せだね』と言ってもらいますが、幸せをもらって助けられているのは私たち家族のほうだと思っています」
飼い主さん:
「これからも、れんが嬉しい・楽しいと思うようなことを探しながら、一緒にいろいろなところへお出かけをしたいです。とにかく毎日一緒にいられるだけで幸せなので、病気や怪我に気をつけながら、一日一日を大切に暮らしていきたいですね」
写真提供・取材協力/Instagram(@renren201822さん)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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