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大吉との6年「穴澤賢の犬のはなし」

大吉との6年

気がついたら、大吉がわが家に来て丸6年が経っていた。もうそんなに経つのかという思いと、もっと長くいる気がするという思いが交差する。
2011年の11月4日に大吉を迎えたので、それから丸6年経ったことになる。また犬と暮らすことになった経緯はこの連載でも拙著「また、犬と暮らして。」でも詳しく書いたので割愛するが、悩みすぎて吐きそうになったことは今でも覚えている。悩んで吐きそうになった経験など後にも先にもあのときしかないから、自分にとって相当な決断だったんだろう。
今では、そんなことがバカバカしく思えるほど、その決断は正しかったと断言できる。そして、なんとなく必然だったような気もしている。おそらく、あそこで大吉と出会っていなければ、この6年はかなり違ったものになっただろう。住んでいる場所から何から、現在のすべての状況は大吉を迎えたことでこうなってたのだろうと思う。それは別に大吉のためを思って、というわけではない。
犬がそばにいることで、生活に張りが出て、生きる意欲みたいなものが湧き上がってきたからだろう。とはいえ、それまでの自分に生きる気力がないとか、悲壮感に浸っていたという認識はあまりなかった。働いて、食べて、眠って、ただひたすら「普通」に暮らしていたんだと思う。
そこに大吉という中型犬が一頭加わっただけで、意欲的になるというのはどういうことだろう。散歩やゴハンの支度でやることは増えて、あまり長時間の外出はできなくなるなど制約もあるというのに。それとも制約があるからこそ生活に張りが生まれるのだろうか。これを読んでいる人の中にも、うんうんと頷く人がいるに違いない。犬というのは、不思議な存在だ。
当の大吉は非常によくできた犬で、ほとんど悪さもしないし、福助というやんちゃ坊主が加わってからは、優しい兄のような眼差しを見せるようになった。福助を迎えたのは、たしか大吉が3才になる前だったはずだから、包容力ゼロの今の福助(3才)とは全然違うことに驚く。
いずれにしても、大吉には「よくぞわが家へ来てくれた」と言いたい。本当に、よく来てくれた。ただ、この感覚は、ほとんどの飼い主が感じていることなんだろう。




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