犬が好き
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飼い主歴約20年目にして「散歩がこんなにも楽しいなんて!」と思えた出来事|連載・DJまっぴーの「犬が好きすぎて」vol.6
期間限定配信の最終回、第6回目は散歩にまつわるお話。「愛犬との散歩がこんなにも楽しいなんて!」と話すまっぴーさん。日々の散歩で起こった、心温まるできごとを語ります(編集部)。
昼夜問わず、散歩をしている犬たちを見かけると、ほっこり気持ちが癒されます。
すれ違いざまそのコと目があったりすると、たまらなく嬉しいです。
飼い主さんとあいさつを交わして、愛犬の名前や健康状態を話したりすると、小さな交流が生まれます。
コロナ禍では会話も遠慮してきたので、最近はほんの少しでも交流できることを幸せに感じますよね。
今回は、そんな日々当たり前の「散歩」が「スペシャル」になった出会いについてお話します。
テコは、1日1回のペースでほぼ毎日散歩をしています。
散歩の「さんっ」と言うだけで、即反応して駆け寄ってくる散歩好きは、きっとテコだけではないと思います。
かく言う私も、毎日の散歩が楽しみで飽きることがありません。
トイ・プードルと生活して20年以上、愛犬と歩くことがこんなに楽しいなんて!
自分でもビックリしています。
ミニチュアダックスのアイコンタクト
クリーム色のダックスちゃんは、ときどき後ろで手を組んで歩くお父さんの横を、絶妙な距離感を保ちリズムよく歩いています。
そんな息ぴったりのふたりが、ときどき顔を向かい合わせて「アイコンタクト」。
ーーーまるで会話をしているみたい! テコと私もあんなふうにアイコンタクトができるのだろうか?ーーー
そう思いながら、私からテコに、積極的に視線を送って歩いてみました(先代犬たちは、散歩のときは猪突猛進! 私をあまり見ていなかったので自信はなかったのですが)。
毎日熱い視線を送り続けていると、程なくして、テコが私を“チラ見’’するようになりました。
まだ散歩経験の少ないうちは、目にするものは何でも気になるので、すぐに気持ちも離れてしまいましたが、あるときから「私と歩くこと」に集中できるようになり、チラッチラッと私を見るようになりました。
アイコンタクトってこんなに嬉しいものなのか!と感激した私は、歩きながらにやけてしまいました。
テコは、私以外でもリードを持つ人の顔を見るので、信頼の合図なのかもしれません。
愛犬と私たちが交わす短い言葉のようなアイコンタクトを、これからも大事にしたいと思います。
「てんてこまいのテコです」
「わたし、犬が好きでね。おいでー」とテコに話しかけてくれました。
寄っていくテコをなでながら、「これから、この先の歯医者さんなのだけれど、少し早く来て歩いていたんだ」とのこと。
こちらは「てんてこまいのテコです」と愛犬の名前を伝えて、ほんの短い距離ですが一緒に歩きました。
その方は、子どもの頃からこの街で暮らしていて、少し前まで住んでいたこと。
家族と一緒に飼っていた愛犬と毎日散歩をしていたこと。
愛犬が亡くなったこと。
奥さんが亡くなり、息子さんの家に引っ越したけれど、その街は知り合いがいないから、歯医者さんに来るのが楽しみだ、と話してくれました。
テコは、カートの横をゆっくりと歩いていて、私も少しずつ進みながらお話しました。
昔の商店街のお祭りや賑わいも教えてくれました。
歯医者さんに到着すると、「やっぱり犬と散歩がしたいよね。女房も犬が大好きでね」とちょっと涙ぐんで、私もじんとしてしまいましたが、またお会いする約束をしてお別れしました。
散歩は日常の大切な時間。
これからも心を通わせ、愛情をもってテコと散歩をしようと思います。
ご感想、メッセージもいただき、犬たちを通じて繋がっていることを実感致しました。
実家の愛犬を思い出した方の思い出や、「叱らない日常」を始めた方からのご報告など、とても嬉しかったです。
これまでは、想い出の写真を見るだけで涙してしまう私でしたが、じっくり向き合うことで、彼らが生き生きと動き出しエピソードが溢れてきて、もう一度幸せな体験ができました!
同じように、天国で見守ってくれている多くの犬たちに、ありがとうの気持ちが伝わりますように。
犬が好きすぎるDJまっぴーでした。
ラジオパーソナリティー。TOKYO FMのアナウンサーを経てフリーに。ペットシッター士(日本ペットシッター協会)、動物取扱責任者(保管・ペットシッター)等、犬が好きすぎるゆえに数々の資格を取得。被災したペット達の支援や小さな命を救うためのチャリティ音楽イベント『nukumori』を2009年~主宰。レギュラー番組はSBSラジオ『MUSIC CROSSOVER』日曜日15:00~17:00、『mapiの犬猫ラジオ♬nukumori』(AuDeeにて隔週金曜日朝7時に最新回を配信)。
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