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ある日突然「それ」はやってくる【穴澤賢の犬のはなし】

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ある日突然「それ」はやってくる

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少し前のこと、お世話になっている編集者からメールが届いた。件名は「新しい家族がやってきました」。それを見た瞬間「おぉー!」とテンションがあがってしまった。

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富士丸のことが大好きで、とても可愛がってくれたNさんは、3年前に愛犬チェリーを15才7カ月で見送った。大吉の名付け親でもあるし、それから何度も会っているが、また犬を迎えるようすはなかった。こちらも特に勧めることもしないし、たまに大吉と会っては孫のように可愛がってくれるので(大吉はたぶん世界で一番Nさんのことが好き)、もう新たな犬を飼うつもりはないのかもしれないなと思っていた。

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そんなところへ「新しい家族がやってきました」というメールが届いたので、正直とても驚いた。メールにはボールをくわえるあどけない黒いラブラドール・レトリーバーの写真が添付されており、1才の女のコであること、保護犬であること、そして1カ月のトライアルを終えて正式譲渡になったことなどが書かれてあった。名前はエリー。早速、ぜひエリーといっしょにうちに遊びに来てくださいと返事を書いた。

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それからしばらくしての来宅となったわけだが、1才のラブラドールなら「野獣」だろうと思っていたら、これが実におだやかでよいコで拍子抜けしまうほどだった。大吉や福助とも問題なく接することができる(福助は心が狭いので何かにつけて吠えていたが)。なんでもエリーは警察犬だか麻薬探知犬の試験に落ちて保護団体に来たらしい。

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出会ったのは富士丸や大吉、そして福助と同じ「いつでも里親募集中」というWebサイト。ただずっとチェックしていたわけではなく、たまたまインフルエンザにかかって会社を一週間休んでいるときに暇つぶしに覗いていたら、黒いラブラドールがいて、さらに近々里親会があると知り、病み上がりで出かけていったところ、エリーのほうからNさんの脇にぴったりくっついて来て離れようとしなかったらしい。

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エリーが来てからNさんは毎朝6時に起きて、近所の大きな公園まで散歩に行き、休日には水遊びが好きなエリーのために、いろいろなところへ遊びに行っているという。別に以前が面白くなさそうだったわけではないが、今はとても楽しそうというか、充実しているように見えた。なんかわかるわー、その感じ。

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私の場合は、富士丸がいなくなって2年ほどで大吉を迎えた。大吉との出会いも、突然のことだった。Nさんがエリーと出会ったのが先住犬が亡くなってから3年。よくわからないが、出会いにはタイミングというか、縁のようなものが、ふっとやって来る日があるのかもしれない。しかもどちらかというと犬のほうから。海辺で嬉しそうに遊ぶエリーとNさんを眺めながら、そんなことを思ったのだった。

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