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あこがれの老犬介護【穴澤賢の犬のはなし】

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あこがれの老犬介護

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年老いた犬と暮らしている人が「今年で15才になるんだけど、最近は目もあまり見えてないみたいで」なんて話しているのを聞くと「大変そうだなぁ」と思う反面、どこかうらやましさのようなものも感じてしまう。

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富士丸をもらってきた当時は、老犬介護のことなどまったく頭になかった。大型犬との暮らしがどんなものかも知らなかった。しかし月日が流れていくにつれ、自分の考えが甘かったことや、苦労も経験した。そして、次第に年老いたときのことを考えるようになっていった。が、その矢先、彼は突然いなくなった。

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だから老犬との暮らしがどんなものなのか、未だに知らない。お世話になっていた人が飼っていた黒ラブ(ラブラドール・レトリーバー)がいる。年齢は富士丸より少し上だったが、知り合った当初は富士丸と一緒に少し走ったりしていたのが、やがて少し歩くと疲れて休むようになり、そのうち自力で歩くこともあまりできなくなり、ラジオフライヤーのワゴンに乗せてもらって散歩するようになった。

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体重30キロ近くあったので、大人の男性でも抱き上げたり降ろしたりするのは相当キツかったはずだ。いつだったか、その人に「大変ですね」と何気なく言ったことがある。すると「いや、たしかに大変だけど、犬との暮らしはシニアからが一番の醍醐味だと思うよ」という答えが返ってきた。

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幼い頃は、荒ぶる魂を静めるかのように遊びに付き合わされ、3才から5才くらいに学んだことで、7才を過ぎたあたりから意思疎通もほぼ完璧になり、犬と人がお互いに思いやるようになるのを実感するという。だから、踏ん張れなくてウンチをもらしたってかまわないし、重たいのなんて苦にならないと言っていた。

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その頃、富士丸はまだ健在だったので、「そうなのか、それは楽しみだ」と思っていた。もちろん、みんながそうとは限らない。病気になれば体力的にも金銭的にもしんどくなるだろうし(実際黒ラブの飼い主も腰を痛めていた)、何より本人が辛そうなのは見ていられない。ただ、そういうことも全部含めて、最期まで面倒を見させて欲しいと思うのだ。

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実は大吉を迎える前にぼんやり考えていたことがある。それは「将来もし犬を飼うことがあれば大型犬はやめておこうかな」ということだった。大型犬との暮らしが楽しいことはよく知っている。でも犬が年老いたときの自分の年齢と体力を考えると、自信が持てなかったからだ。とはいえ、大吉も福助もミックスなので、将来どの程度の大きさになるのかはわからなかったが、だいたい予想した通り大きめの中型犬くらいになってくれた。

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今、元気に走り回る大吉と福助を見ると、彼らの年老いた姿など想像できないが、必ずそのときがやってくる。そのための備えとして、毎日の歯磨きや、健康には注意しているつもりだが、少しでも元気でいてくれることを願う。そして今度こそ、老犬との暮らしを教えて欲しい。

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