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犬たちの分別【穴澤賢の犬のはなし】

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犬たちの分別

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わが家の犬たちは、特に教えたわけでもないのに、ある行動に対してある反応をする。それは素直にすごいなぁと思う。

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仕事が忙しい日でも、1日のうちどこかで大吉と福助と遊ぶ時間をつくるようにしている。仕事を始める前や仕事が終わってから30分でもいいから、おもちゃの引っ張り合いや疑似バトルなどをして、彼らの(特に福助の)有り余る体力を消費させる。そうすると、仕事中は大人しく昼寝していてくれるからだ。

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遊ばなくても別に仕事の邪魔はしてこないのだが、「ひと暴れ」させておいたほうがすやすやと眠る。私も遊びたいから、という部分もなくはない。そういう「遊びの時間」は彼らも理解していて、私がリビングのラグに座って「さぁ来い!」とやると、飛びついてくる。福助は私の腕を甘噛みしてきたり、大吉はおもちゃをくわえて「引っ張り合い」をせがんできたりする。

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左腕に噛みついてくる福助をあしらいながら、右手では大吉と綱引きをしたりと、結構忙しい。このときに、面白い現象がある。「こんにゃろ、こんにゃろ」とばかりに腕に噛みついてくる(痛くはない)福助に向かい、私が顔をにゅっと前に出しても、噛まずに「ぺろん」と舐めてくるのだ。腕にはしきりに噛みついてくるのに、顔には決して噛みついてこない。それがたとえ、どんなにヒートアップしているときでも。

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これはよく考えたら、すごいことだと思う。腕に比べ、顔は甘噛みでも痛い。遊びとはいえ、歯が目に当たったりしたら危険かもしれない。しかし、なぜ福助にそのことがわかるのだろう。これが大吉相手だと、口元を噛みにいったり、首を狙ったりしているので、「人間が相手のときだけ手以外は狙わない」ということになる(犬同士だと体毛もあるのでそれほど痛くないと思われる)。

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大吉にいたっては、近頃は手にすら甘噛みしてこなくなった。いくらちょっかいを出しても、その手を噛もうとはしないのだ。昔は、それこそ今の福助のように、暇さえあれば私の腕に噛みついてきたのに。思い起こせば、そのときも顔には噛みついてこなかった。なぜ犬には、そんな分別があるのだろう。

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不思議なのは、甘噛みはある程度教えた記憶はあるものの、「顔には歯をたてないように」とは一切教えた覚えがない。大吉はともかく、福助は、わが家に来る前には誰かれ構わず牙を向けていた問題犬だったというのに。最初は私も生傷をたくさん作られたものだった。

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それが、今や顔を出すと「ぺろん」と舐めてくるようになるとは。そんな福助を見る度に、「優しいやっちゃな」と思う。福助も、いずれは大吉のように甘噛みすらしてこなくなるのだろうか。そうなる前に、たくさん遊んでもらおうっと。

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